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YUCARI『Wake Up』【低音で凄みを滲ませる女性弾き語りシンガー】

低音で吐き捨てるように歌う。ドスが利いている。この音域でずっと安定的に歌えるシンガーは結構少ない。HPのプロフィールでは「ギター弾き語りシンガーソングライター」とまず書いてあって、いやいやバンドサウンドじゃんと思うけれど、彼女のYouTubeチャンネルにはちゃんと弾き語りの曲もアップされている。バンドサウンドとギター弾き語りとでどのくらい違うのかというと、個人的にはそんなに変わらないように感じる。シンガーソングライターの弾き語りとバンドサウンド問題というのは常にあって、そりゃあバンドサウンドの方が厚みがあるしバリエーションも出せるからそっちの方がいいだろうけれど、じゃあすべての活動でバンドサウンドをというと予算の問題など様々な制約が生まれる。このYUCARIさんもそういうことに悩んだりしながら活動をしているのだろうか。どちらにしなきゃいけないということはなくて、どちらもそのアーチストの良いところが出ていればいいのだし、このバンドサウンドの曲を聴いて「なかなか良いな」と思った人が、他の曲も聴いてみたいと感じて他の弾き語りの曲も聴いてみればいいのだ。リンクしている『咲き誇れ』なんてめっちゃイイぞ。彼女はいくつかカバー曲をYouTubeにアップしていて、それはいろいろな人に聴いてもらうきっかけとして有効ではあるけれど、彼女のオリジナルの弾き語りを聴いて、バンドサウンドなんて無くても凄みを感じるたたずまいを感じてもらえればなあと思う。

(2019.5.21) (レビュアー:大島栄二)


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review, 大島栄二

Posted by musipl