Cardi B & Bruno Mars『Please Me』【思わず、Cardi姉さん、と呼んでしまう】
思わず、「さん」づけしたくなる、Cardi B。何なら、Cardi姉さん、と呼んでしまうかもしれない。ともかく昨今の活躍ぶりの紹介は、グラミー受賞(最優秀ラップアルバム)、というわかりやすい一例だけでも十分だろう。案の定、受賞に関して寄せられた批判もなんのその、Bruno Marsとの(再)コラボで、彼女の怒涛の勢いは、ますます加速せんばかり。これほど最強の組み合わせもない。Bruno Marsの甘く伸びのあるボーカルに呼応するように、畳みかける彼女のパフォーマンスは、キレも存在感も抜群だ。というか、Cardi Bは、ここ最近の有名どころとの共演作品では、どれもこれも目立ちまくりで、相手方を完全に食うほどの圧勝! 状態だったのだけれど、もっともっと、突っ走ってほしい。今や、アメリカで一番売れているジャンルがラップで、そこでのトップに登り詰めたわけだ。この勢いは単純に、日本で、よく文脈もわかっていないわたしから見ても、まぶしいくらいに、かっこよすぎる。
(2019.4.3) (レビュアー:夜鍋太郎)