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Tahiti 80『Natural Reaction』【懐かしくもフレッシュな伝説的フレンチポップバンド】

タヒチと言えば、ゴーギャン。彼が描いた島の女たちの絵。私にとって、それが数少ないタヒチに関するイメージだった。それを2000年代初期に新たに塗り替えたのがThahiti 80だ。まあ、名前にタヒチってついているから、ってだけなのだが。それにしても、まだ活動していることに驚いたのも事実。私のタヒチは、随分、遠くにあった。なぜかアーティスティックな言い回しをしてしまったが、とにかく、Tahiti 80の話だ。アルバム発売は今年の秋で、その中から最近公開されたMVを確認し聴いてみたところ、忘れていたものが一気によみがえった。デビューアルバムの夏っぽさ、南国のリゾートっぽさ、おしゃれさ、爽快さ、そして圧倒的なポップさ。そんな印象は何年経っても変わらない。真空のパックを開けて、そこに閉じ込められた空気を味わうようなフレッシュさを感じる。なつかしくも、新鮮。そんなハイブリッドな感情が、こみ上げてくる。私のタヒチが、再び、近くなった。

(2018.12.12) (レビュアー:夜鍋太郎)


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review, 夜鍋太郎

Posted by musipl