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シャク&リハビリ―ズ『ネテナイ』【彼らは全身全霊でこの曲に打込んでいる。何故だかわからないけれどメチャ熱い】

徹頭徹尾「全然寝てないぜ」しか歌ってなくて、そんなこと歌われても知らんがなという感想しかないのだが、それをちゃんと聴けるのが音楽の不思議なところだ。ファンクというかなんというかサウンドはめちゃカッコいいし、ところどころ入ってくるシャウトがまたカッコいい。キーボードの人がVRモニター(でいいんだっけ?)を装着して演奏してて、そのメガネで何見てるんだ意味あるんかと思うけれども、そもそも全然寝てないぜだけの歌に意味があるのかといえばまるでまったく1mmも無いのであって、そんな曲を演奏するキーボーディストに意味を求めること自体がまったく意味のないナンセンス疑問でしかない。キーボードだけじゃないよ意味ないのは。全プレイヤーが魂を120%打込んだパフォーマンスをしていて、君たちはこの曲になにをそんなに力入れているんだと説教したくなるし、スタジオで「こんな曲を書いたんだ」と渡された時に脱退を考えたりしなかったのかとホント心の底から疑うし、僕だったらその場で帰るんじゃないかとマジで思うし、なのに、なのに、彼らは全身全霊でこの曲に打込んでいる。何故だかわからないけれどメチャ熱い。うん、すごい。すごいと思います。そもそも音楽は歌詞なんて無くても成立するものだし、僕が少年の頃に英語もわからずに洋楽聴いてた時だって歌詞の内容に関係なく良い曲だと感じていたのだし、だから、この「全然寝てないぜ」100%の楽曲だって、カッコよければ勝ちなのでしょう。スタジオでこの曲を「新曲だ」と渡されたメンバーも「けっ、何だこのクソみたいな曲は。よし、これをカッコよくしてやるのがオレの腕の見せ所だぜ」とミュージシャン魂をメラメラと燃やしたことでしょう。その結果が、これです。どうですか? あなたもカッコいいと思いますか? 僕は思います。

(2018.8.21) (レビュアー:大島栄二)


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review, 大島栄二

Posted by musipl