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快速東京『28』【めっちゃ破壊力】

破壊力あるなあ〜、この猪突猛進さ。こういうの大好き。だいたい、有名になるためや伝説なるには27歳じゃ足りなかったとか、その時点で大間違いで、実際には27歳で有名な人はたくさんいるし、伝説の人もたくさんいるわけで、27歳でそうなれなかったのは別の理由があるはず。なのにそんなことを考えることなく「27歳じゃ全然足りなかった!」と彼らが連呼することで、うーん、そうだよなあとなんとなく思ってしまう。これロックの力だと思います。彼らの年齢が28歳なのかどうかは知らないし、たとえ28歳を超えていたとしても、焦ることなく頑張っていってもらいたい。これだけアナーキーな言い切り力を持っているのだから、それをさらに磨いて勝手なことを歌っていけば、そのパワーにひれ伏す人が続出すると思う。余談だが、ミュージックビデオにメンバーではない女性モデルを出演させ、そのモデルさんの魅力で5分を持たせようとするバンドはたくさんいるし、そういうのを見てると「お前ら自分たちで勝負しろよ」と思うし、モデルさんの安易な露出機会にされているなあと思ったりもするけれど、このMVに登場する女性は模造瓶ビールで殴り合うという格闘シーンをやらされて、しかもこの本気モードの迫真の演技。根性入っててバンド以上に好感持てます。その格闘シーンの怪我メイクとか、その後の(さすがに実写では無理な)戦争モードのところにはアニメが用いられていて、けっこう手間隙予算掛けてるなあ〜、こんな破壊力オンリーな楽曲のために。いやはや、恐れ入ります。メンバーがこれみよがしのKISSのシャツを着てるかと思うと、間奏のメンバー紹介的なMCで「ジーンシモンズ!」とか言ってて妙にウケました。バカっぽ過ぎて、感動しました。ロックです。

(2018.8.13) (レビュアー:大島栄二)


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review, 大島栄二

Posted by musipl