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Courtney Barnett『Nameless, Faceless』
【ゆったりとしたテンポ、力みのなさそうなボーカルがこれほどまでにかっこいい】

Kurt Vile(以前レビューで取り上げた)との共作もすばらしかった彼女がオリジナルアルバムを近々発売する。その先駆けとしてシングルを公開。まるで気張っていない曲なのに、やたらとかっこいい。ごりごりに力が入っているよりも、緩みのあるほうが人の心を揺さぶる、というのもまた一つの真理かもしれない。これはつまり、肩の力が抜けているほうが、より速い球が投げられる、みたいなことか。ときにスローカーブが何よりの決め球になり得る、ということか。スローカーブ最高! この一連の例えでよかったのかどうか皆目自信はないが、このゆったりとしたテンポ、力みのなさそうなボーカル、それがこれほどまでにかっこいいなんて! ゆるりとしているのに無駄がない。前作はインディーロック界のみならず音楽界全体に衝撃を与えたデビューアルバムだっただけに、新作に注目が高まるが、この先行シングルのできからすると、我々の期待をさらに超えた内容になりそうだ。

(2018.5.9) (レビュアー:夜鍋太郎)


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review, 夜鍋太郎

Posted by musipl