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アースバウンド『スーパースターになりたい』【すごいベタなんだけど、全然悪いゾワゾワがしない良曲】

めっちゃベタ。ベタな曲って聴いててゾワゾワするものなのだけど、それが、この曲にはない。スーッと受け入れられる。何故なんだろう。なぜそういうゾワゾワが無いんだろう。そんなベタなことは誰でも考えているんだよ、過去に何人も同じこと言ってるんだよみたいなゾワゾワ。スーパースターになりたいって、音楽やってる人の85%くらいはそう思ってるんじゃないだろうか。それを敢えて歌にしたらそりゃゾワゾワするよなと頭では考えるものの、この曲はまったくゾワゾワしない。だからといってよくよく聴けばひねりのきいたことを歌っているわけじゃないのに、だからゾワゾワ要素が満ちあふれているのに、やっぱりゾワゾワしない。なんでだろうなんでだろうと考えてみてもその理由はわからず。きっとメロディや演奏が秀逸なんだろうとか思ってはみるものの、それが本当の理由だとは確信できず。なのでもう分析は諦めるんだけれども、そういうこともたまにはあるよ。だとしても僕はこの曲が好き。彼らは「スーパースターになりたい」の後に「ロックンロールバンド」とか「夜明けのディスコ」とかタイトル的にはベタな曲を発表しているけれど、もしかするとそういうタイトルを付けるのだという方針でやっているのかもしれない。そしてそういうタイトルを意図的に付けているのは、それでもベタに聴こえたりはしないんだぞという自信の裏付けがあるのかもしれない。

(2018.4.10) (レビュアー:大島栄二)


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review, 大島栄二

Posted by musipl