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夕食ホット『刺す猿』【結局は狙いなどすっ飛んで音楽だけが耳に残る】

実に不思議なテイストを醸し出している。刺す猿って一体なんだろうとついつい考えてしまう。歌詞の中にそのヒントがあるんだろうかなどと考えてみても、網戸網戸とか歌ってるし。YouTubeの説明欄にも「刺す道具である氷柱と、護る道具である網戸を歌った歌」と書いていて、じゃあ猿はどこにいったんだよという気分になるが、そういうことを考え始めているというのがバンドの思うつぼなんじゃないかとも思えてくるのでなんか悔しい。シンプルな音を重ねて、複雑で立体的なサウンドになりながらも全体的にはとてもクリアな印象で、よく練られた丁寧な音作りだなあと感じる。バンド名といい個々のキャラクターといい、いろいろと狙おうと思ってるのかもしれないし実際狙っているのかもしれないのだけれども、そしてそういうところにいちいちひっかかってしまうことも否定しないのだけれども、結局出てくる音の部分だけにフォーカスしてしまえば、そういう狙い的な要素は全部すっ飛んで、音楽だけが耳の奥に残っているというのがとても興味深いです。あと、フロントのボーカルしょったんさんの声が押し出されているわけですけど、個人的にはキーボードのきくっちゃんさんの声がとても好き。解像度の粗い平井堅のような声が美しいです。それを聴けるMVもYouTubeのどこかにはあるので、気になる人はクリッククリックで探し当ててみてください。

(2017.5.23) (レビュアー:大島栄二)


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review, 大島栄二

Posted by musipl