2020年7月マンスリーランキング
2020年7月ランクイン動画再生リスト
1位:Absolute area『遠くまで行く君に』
大切な人が去っていく。去っていくのではなくて遠くに行く。だからきっと帰ってくるのだ。そう思いたくともほとんどの場合、遠くに行く人は帰ってこない。共有していた時間や記憶は連続しているから共有なのであって、一旦途切れるともう記憶でしかなくなる……
2位:THE BINARY『Unhappyを愛さないで』
サウンドが気になる。速射砲のような音の嵐。それなのにただうるさいというわけでもなく、速い音の中に鍵盤には静寂のようなテイストが漂っている。誰だこのバンドはと思ってもバンドHPなどは見当たらず、謎のまま。それなのにこのTHE BINARYのチャンネル登録者数は……
3位:めばゑ『ハワユ』
めばゑさんは美しいよ。でもそれだけじゃない。本当にそれだけじゃない。そういう価値を持っている人だ。すべてをさらけ出して、MVにすべてをさらけ出して。さらけ出そうとしてもなかなか出るものじゃない。おそらく、彼女の何かの1/10も出ていないだろう。それなのにこの個性。内面を出してしまおうというエネルギーを……
4位:魅惑ハレーション『スポットライト』
語るように歌う。その語りがこちらに届くのか届かないのか。それは語り口のリアリティに大きく左右される。この魅惑ハレーションというバンドのボーカル、シキの歌にはそのリアリティがある。歌を上手く歌おうとばかり考えている歌手の意図は……
5位:THEイナズマ戦隊『WABISABIの唄』
安定してるなイナズマ戦隊。音楽にはいろいろなジャンルがあって、彼らがデビューした頃くらいまでは特定ジャンルのムーブメント10年周期説みたいな話もあったが、その後はあらゆるジャンルが同時期にそれぞれそこそこに盛上がるという、ムーブメント無き盛上がり状態で個々のジャンルがファンを獲得して存在できるようになった……
6位:SHISHAMO『君の大事にしてるもの』
SHISHAMO怖えぇぇぇなあ。そこそこ、いや結構影響力あるバンドに成長しているSHISHAMOがこういう曲を歌っちゃったら、「そうだあいつの大事にしてるものを捨てちゃおう。それであいつがなんて言うかな」とか安易に考える女子が増えるのではないかと怖くなる。怖えぇぇよ、怖えぇぇ。歌詞で……
7位:野崎りこん『空を分かつ feat. tedeo』
美しい曲。淡々とメロディを歌う女性ボーカルとラップを展開する男性ボーカルが交互に重なっていく。メロディの強さなのか、それとも女性ボーカルの強さなのか、はたまた曲全体に占めるそれぞれのパートの担当時間の差なのか、この曲を女性ボーカルの歌だと感じる。感じてしまう……
8位:桜庭龍二『旅人』
ドラマ「日本ボロ宿紀行」を見てます。昭和歌謡の一発屋が、当時のヒット曲のCDを背負って再起。おじさん歌手と美人若手マネージャーの二人が地方営業ドサ回り。温泉街で歌いつつ、おカネがないのでボロ宿に泊まると、そこにエピソードがある。だが、CDはあまり売れないというループ。若いマネージャーが枯れ専で………
9位:がつぽんず『彼女は冬眠中』
このほのぼののんびりしたテイストはいったい何なんでしょうか。冒頭サビメロから始まって、それが終わると通常はAメロBメロと来るのが普通なのにサビメロからのいきなりのサビダッシュみたいなマイナーメロディと、結構攻めた展開なのに曲全体としての印象は完全にまったりのんびりほのぼの一直線。誰ひとりとして……
10位:Karin.『命の使い方』
死にたいと考えている人の気持ちが本当にわかるのなら、その人はもうとっくに死んでしまっているだろう。そしてそのとっくに死んでしまっている人たちが年間に万単位でいて、残される人たちにはどうしてもその理由がわからなくて……
次点:山中さわお『ヒルビリーは かく語りき』
なんというカッコよさなんだろうか。the pillowsのボーカル山中さわおの最新曲。昨年30周年を迎えたバンドなのだから、ベテランと言っても過言じゃない51歳。誰とはいわないが多くの同期バンドマンたちの最近の作品が、おいおい昔の過激さはどこにいったんだよといいたくなるくらいの丸っこさで。まあ本人も年齢を重ねたし……