2020年4月マンスリーランキング
2020年4月ランクイン動画再生リスト
1位:宮本浩次『ハレルヤ』
宮本浩次、53歳。一昨年の椎名林檎とのデュエット以来ソロ活動ばかりが目立つ。バンドとしてのライブは昨年も行なっているものの、楽曲のリリースはソロばかり。で、今月のアルバムリリースだ。もうバンドではやらないのか。どうなのか。と、思ってた。この曲を聴くまでは……
2位:Absolute area『遠くまで行く君に』
大切な人が去っていく。去っていくのではなくて遠くに行く。だからきっと帰ってくるのだ。そう思いたくともほとんどの場合、遠くに行く人は帰ってこない。共有していた時間や記憶は連続しているから共有なのであって、一旦途切れるともう記憶でしかなくなる……
3位:RAM RIDER『東京論』
東京の街が動いている。いやそりゃ24時間眠らない街だから動いて当然だろというかもだけど、映像の中で有り得ない動き方をしている、そんなMV。こういう映像あんまり見たことなくて、それはおそらくベタだから誰もやらないという理由なんだろうと思われる。でも、こうして実際に……
4位:それでも世界が続くなら『地獄に落ちろ』
世界的なコロナウィルスの蔓延で、感染者多数、死者多数。どのくらいの数字が多数で少数なのかはよくわからないし、身内が亡くなれば1人だって絶対的な死者だ。ついこの間まで「我が国は全員が感染しながらこのウィルスを克服する」と言っていた首脳が手のひらを返すように国境封鎖を叫ぶ……
5位:サニーデイ・サービス『花火』
この「花火」にもそれに似た感覚がありながら、ナイアガラ・サウンドのようなスケールの大きさといい、熟練味からして今のあくまで彼らなのだけれど、ずっと前からの彼らの地続き上でもあって、MVでのモノクロームの中で多相な記号群が……
6位:鶯籠『若者のすべて』
だから、若者すべてにこの「友達はいらないよ」という価値観があるのだと、それでもいいのだという新たな常識が広まれば、救いになるかもしれないと思う。そして友達を作らねばという強迫観念に追われて作ったとりあえずの友達に囲まれている若者にとっても……
7位:Karin.『命の使い方』
死にたいと考えている人の気持ちが本当にわかるのなら、その人はもうとっくに死んでしまっているだろう。そしてそのとっくに死んでしまっている人たちが年間に万単位でいて、残される人たちにはどうしてもその理由がわからなくて……
8位:植田真梨恵『Stranger』
スタート地点でロックシンガーという型を与えられた人、ポップシンガーという方を与えられた人、アイドルという型を与えられた人。その最初の型に何の疑問も持たずに進んでいける人はラッキーだし、疑問も持たずに心から楽しくその型を身に纏っていける人の中から成功する人は現れていくのだろう……
9位:中川家『地下鉄御堂筋線ブルース』
大阪の地下鉄、御堂筋線。その停車駅についてひとつひとつツッコミを入れるという歌。面白い。しかしツッコミを入れられている駅や街について何か知ってるのかというと実はほとんど知らない。西田辺にシャープの本社があったとか知らんし、動物園前の壁にどんな絵を描いてあるのかとか見たこと無いし……
10位:星野源『私』
この静かで内省的にも思えるこの曲が星野源の原点か。正直言って彼のことを知ったのはもはや紅白に出場するようになってからで、だからコメントのような「昔の星野源」というのがどういうものなのかはよく知らない。推測するだけでいいのなら、こういう静かに語るような音楽性がそうなのか……
次点:telesquall『TOFU house』
この曲の中で繰り返される「まだ足りないんだMUSIC」というフレーズ。普段からそう固く信じて生きてきたけれど、今多くの人が自粛で家の中に籠らざるを得ない今こそ、あらためて声を大にして叫びたいです、まだ足りないんだMUSIC……