WORLD WAND WOOD『ハローサンシャイン』【この声好きだなあ〜、ホントに好きだなあ〜】
ずるいなあこの声。いや個人的な好き嫌いかもだけど、こういう声好き。特別に音域が広いわけでもないのに全体的に低い音域を歌っているように聞こえてしまう。そうかと思ってたらすぐにファルセットに移っていってて、アレレレって揺さぶられる。ファル ...
エイリアンズ『夕陽ヶ丘ミステリー』【過去のフィルターを通じて「今」に辿り着くための】
活きの良いスカバンドいるなあと思って聴いていたら、ムラマサ☆の人たちを中心に結成したバンドでした。ムラマサ☆が活躍していた頃の音楽シーンにはスカバンドもたくさんいて、粒がそろっていて、その中でもムラマサ☆はスカ要素で特化していくのでは ...
YUMEGIWA GIRL FRIEND『ギターロック』【シンプルで不器用な、初期衝動のみに突き動かされるギターロック】
シンプル過ぎて泣けてくる。アーチストがギターを弾いて「ギターロックが好きだ!」と繰り返す。それを聴く側はどう感じればいいのだろうか。「お前が何を好きなのかなんて知らねーよ」と言って突き放せばいいのだろうか。しかし芸術なんてだいたいそん ...
toitoitoi『ぬめり』【芸能歌謡ではなくロックを聴く意味】
冒頭から画面の向こうからこちらを刺すように見据える視線が向けられている。その視線は徹頭徹尾こちらに向かっている。楽曲やサウンドなどの要素とは一切関係なく、この視線が強く迫ってくる。目にはものすごい力があるということを再認識させられるM ...
夕食ホット『刺す猿』【結局は狙いなどすっ飛んで音楽だけが耳に残る】
実に不思議なテイストを醸し出している。刺す猿って一体なんだろうとついつい考えてしまう。歌詞の中にそのヒントがあるんだろうかなどと考えてみても、網戸網戸とか歌ってるし。YouTubeの説明欄にも「刺す道具である氷柱と、護る道具である網戸 ...
ねこね、こねこね。『ねこは何でも知っている』【にゃにゃにゃにゃにゃ〜】
ねこね、こねこね。って、なんちゅー名前のバンドなんだ。バンド名に「。」や「、」が入るのは基本的に嫌い(どこまでが文章なのかわかんなくなるでしょう、こういうレビュー書いてて)なのだが、その両方が入ってる!って、嫌いな理由はそこなのか。え ...
PELICAN FANCLUB『記憶について』【「想い出をひとくち譲ってよ」って、なんてすごい歌詞なんだろう】
亡くなった友人のお別れの会を開催して、そこで集まった友人たちがひとりひとり故人の想い出を語った。その言葉たちには当たり前のように自分が知らない友人の姿があり、そこにはすでにこの世にいないはずの友人がいた。自分が知らない友人の姿を知ると ...
METAFIVE『Musical Chairs』
【もっとLEO今井を前面に押し出していけばいいのに】
昨年暮れに『Don’t Move』のMVを見た時にはぶったまげたMETAFIVE。なんじゃこのファンクなやつらはと思ってたけれども、こうして最新の曲を聴いてみるとまったくもってテクノ。思い返せばボーカルのLEO今井の風貌と ...
the peggies『LOVE TRIP』【バンドもののミュージックビデオとは】
the peggiesの北澤ゆうほの声は特徴があって、REBECCAのNOKKO、ジュディマリのYUKIなどに連なる、ある種女性ボーカルの王道的な系譜に属する。が、この王道ボーカリストの席はけっこう長いこと不在状態にあって、いくつもの ...
CICADA『YES』【声をただ聴いていたいと思える歌声】
歌声が、ファンになる時の重要な要素になるというのは誰も否定できないだろう。このCICADAというバンドの曲を聴くたびに、声が良いなあと強く思う。聴いて連想するのはm-floで、それはこのCICADAのトラックの持つHIP HOP的な要 ...