butterfly inthe stomach『やっちまいなローリングサンダー』【こうやって活動を10年に渡って続けているというのは】
インディーでのデビューアルバム以来注目しているロックバンド。それが2007年だからもう10年だ。butterfly inthe stomachは当時からメチャカッコよくて、一時期ちょっと丸くなったかなという頃もあったが、この新曲はシン ...
うたたね『うつくしいもの』
【ミニマルな音楽構成から空へと無限に広がるかのような壮大さ】
瑞々しい田んぼの光景から始まる。田園風景は様々な自然を映し、開放的な和室でギターを奏で、歌を歌う姿を映す。どれもが美しい。雨の大地も、雲間からの陽光も。京都で暮らすようになるまで、山の間に雲が霧がかかり、遠くの山が霞んで立体的な重なり ...
OBAKE『てれかくし』【声がカワイイよね。サウンドもやっぱカワイクて似合ってるよね】
声がカワイイ。サウンドがこの声によく合ったほのぼのとしたテイストで、心地良い。MVの途中で出てくるショートコントにどのくらい意味があるのかよくわからないし、自主通販しているというCDにもこのコントコーナーがあるのかは知らない。個人的に ...
岡崎体育『式』【摩耗したものを受け入れて、忘れてしまえるか、そうじゃないか】
ある異地で、不意に激しいスコールに会って、ゲリラ豪雨なんて日本語じゃなくて本当にスコールで、そこで濡れねずみになった自身の後ろには高層タワー群があって、でも、なぜか、熱帯雨林から吹く風にほぐされるように車も拾わずにモールに避難した。大 ...
鳥人間ズ『犬の歌』【頭割れるようなニオイをグッと堪えて飲み込んだ】
鳥人間が犬の歌を歌うっていうのがとてもシュールだが、聴いてみるとシュールな変化球的な歌ではまったくなくて驚く。野太くともけっしてノイジーではなく、安定的に太い声をドドンと出せるのは、そうだな、エレカシの宮本浩次を彷彿とさせる印象。ロッ ...
さよならポエジー『二束三文』
【苦悩の割に実りの無い、そんな普通を愛している】
自己肯定感が生きるには必要だ。そんな言葉を最近よく目にする。高度成長期にはよく言われた上昇志向は、出世こそが人生という意味で、故郷に錦を飾ってやろうと多くの若者は心に誓った。だがそれは戦後の焼け野原という本当に何も無い国の、世界経済の ...
さすらいナンバープレート『本気でMother Fucker』
【なんだこの完璧な展開は。天才なのではなかろうか】
この飄々としたテイスト。とても好き。自己紹介ソングと言ってもいいのだろうか。最初にソロを取るメンバーが「ドラムのサカモトユウタです」と歌うのだが、持ってるのはギターw。そしてボーカルの紹介をする前に「ここまで僕らのペースについて来てる ...
chietoyts『youth is yesterday』【人生のごく一時期だけに存在する、「世界の終わり」】
タイトルに惹かれる。青春時代は昨日。直訳するとそういうことでいいのだろうか。青春時代なんて記憶の彼方という年齢になれば「今でも青春ですよ」みたいな、永遠の18歳みたいな厚かましいことを口にできるが、「ああ、青春が今終わった」みたいな瞬 ...
ハンバート ハンバート『がんばれ兄ちゃん』
【2020年までに、消える東京があります。だけど】
軽快な歌。そのMVの冒頭には、歌詞とは直接関係のない「2020年までに、消える東京があります。」という文字が表示される。なるほど、東京五輪までに消えるのか消されるのかわからないけれども、無くなっていくものは多いのだろうなあと、渋谷界隈 ...
虎の子ラミー『負けるな友よ』
【頑張れとは言ってない、負けるなと言っている】
オフショット満載のMVのそのオフショットがアホっぽくて、とても良い。アホっぽいのがいいのではなくて、そのアホっぽい光景がとても楽しそうで、うらやましい。いや、僕だって楽しく毎日暮らしているんだけれども、その楽しさを支えているのはやはり ...