ソウルフード『筆を執れ』
【気楽にBGMとして流して聴けるようなものとは違った、圧力を持った曲だ】
表現者の立場というのは一体どうあるべきだろうと考えることがある。受け手のことを考慮せずに純粋な自己表現をしていいのか。それとも受け手の代弁者として仮託されるような表現をすべきなのか。仮託されることを狙いすぎてはリアルさを失ったマーケテ ...
Azami『カガミグサ』【美しく激しい新ジャンルとさえ感じられる】
冒頭からドラムの乱打。激しいサウンドにこのギターはメタルに違いないと思うが、違う。シャウトにはほど遠い綺麗な声が流れてきて、こういう組合せ面白いなと不思議な感慨に襲われる。そうかと思うとスクリーモが始まって、それまでの歌声の澄んだ印象 ...
m-flo『L.O.T』
【LISA15年ぶり完全復帰のm-floという、信じられない現実】
一昨日ONIGAWARAのレビューをして、曲がm-floに雰囲気似てて、そんなことを書いたらやっぱりm-flo懐かしくなってきて、いろいろ見てたらなんとLISAがメンバーとして復帰とかいうことになってて、なんだなんだそんなことあるんか ...
平林純『幸せになりたくない』【って、どういう意味なんだろうか本当は】
幸せになりたくないというのは、不幸になりたいということなのだろうか。それとも、幸せになるための努力なんてまっぴら御免だけど知らないうちに幸せになっているのは拒まない、という意味だろうか。歌詞の中で出てくる「幸せにはなりたくない」という ...
ONIGAWARA『東京SUKI・SUKIストリート』【いろいろなテイストを持つユニットの、これはm-floを思い出させます】
m-floを思い出します。いや、違うんだけど、当たり前のように違うんだけれど。リズムの展開とか、フワフワした浮遊感あるカルチャー具合とか、途中で適宜入ってくる「I wanna play I wanna play」のリフレインが、LIS ...
平井堅『ノンフィクション』
【年忘れの華やかな舞台の静かな歌を眺めながら】
昨年末の紅白で一番グッときたのはこの曲でした。歌う前のトークで「個人的に知人を亡くし、そのことを受け入れられなくて、そのことを勝手ながら歌にしました」と語る平井堅。その話を耳にした上で聴くこの歌。グッとささる。描いた夢が叶わなくて、す ...
Bacon『恋してるベートーベン』【京都鴨川を舞台にするMVは3割増で好き】
京都鴨川を舞台にするMVは3割増で好き。冒頭から走りまくって歌う女性が個性的で、この人がボーカルなのかと思ったが、このバンドのボーカルは男だし、MV中でギター弾いている人。じゃあ昨今流行りのモデルさんをフィーチャーしたMVなのかと思う ...
あいくれ『グッドバイ』【このMVの制作意図がどこにあるのか考えながら繰り返し見た】
この警察コント、いや、寸劇、いや、コスプレ、呼び方は何でもいいけどこれ必要だったんだろうか。パトカーや救急車出てくるけどこれ借りたり作ったりするの大変だろうし、その労力をした分だけの効果ってあったんだろうか。でもこうして映像になってい ...
満島ひかり・小沢健二『ラブリー』
【いつか自分のキーで歌う満島ひかりのラブリーを聴いて比較してみたい】
小沢健二がカリスマだというのはある世代にとっては常識なのだが、それをフリッパーズギターの小沢としてなのかソロのオザケンとしてなのかは人によってわかれるところだろう。ただ、いずれにしても活動しなさ過ぎだろうという気は正直する。いやいやラ ...
大比良瑞希『見えない糸 ~Never Be The Lonely One~』【寂しさ、孤独さ、冷たさといったものが際立って、かえってホッとする】
この人はヘウレーカのボーカルだった人。musiplを始めた頃にレビューして、ホントに大好きだったMV『falling』なのだが、その後ヘウレーカも解散。当時のレビューにあるHPへのリンクももう活きてません。でも、ヘウレーカのボーカル大 ...