ベントラーカオル『むきだし』【頭オカシイバンドの、頭オカシイ要素を垣間見る素敵なソロ活動】
なんだこのなよっとした感じのおにーちゃんの力が抜けた歌は。でもただのなよっとした力の抜けた歌じゃないよな、だって耳につくもの。明らかにアブノーマル。ただ者ではない。と思っていたらクウチュウ戦(現在はKoochewsen)のメンバーでし ...
山本達彦『夜のピアノ』【当時家にあったプロモーションカセットを繰り返し繰り返し聴いたよ】
80年代にいくつかのヒットを飛ばした山本達彦。コーセー化粧品のタイアップに起用され、当時母が化粧品店を経営していた関係で家に山本達彦の曲が数曲入ったプロモーションカセットがあった。音楽ソフトが高かった当時、聴けるものはなんでも聴いてい ...
Bakyun the everyday『TOKYO!!!』【素晴らしきニセモノ空間東京よ永遠なれ!】
東京について歌う曲が多いのは、そもそも人口が多いのに加えて、若者たちがこぞって東京に向かうからでしょう。過大な夢を抱いて向かい、現実はそんなに夢など実現しないということに気付く。しかし感覚が敏感な年頃に体験と記憶を重ねた街に対して思い ...
Apple O’『ハッピー』【その辺に自然にある風景の中に潜んでいる価値ある風景のような音楽】
ポップミュージックって一体なんだろうといつも思ってて、頭の中で漠然とした定義はあるのだけれども言葉でそれをハッキリさせることは出来ていない。でも曲を聴いて「これはポップだ」「これはポップじゃない」と判断することは出来る。Apple O ...
松本かつひろ『DAIJI』【答えはやはりまだまだ霧の先の中にしか無く】
facebookで誰それが誕生日ですよと日々教えてもらう。知人が幾人か亡くなり、その人のタイムラインに誕生日ごとに「誕生日おめでとうございます」というメッセージが並ぶのをみて、ああ、こういう愚をしてはならないなと思うようになって、fa ...
小島麻由美『泡になった恋』
【平成も終わって、昭和歌謡というジャンルは歴史の向こうに行ってしまうのだろうか】
昭和歌謡ブームというのが1990年代中盤に沸き起こった。沸き起こったというのはちょっと違うかもしれない。すでに趣味の多様化が起こりつつあった頃なので音楽シーン全体を覆うようなブームではなかったけれど、一部の音楽ファンの中ではレトロな歌 ...
白いベランダ『街の白い手』
【こういう音楽に出会うということは、ラッキーなことだなあ】
この会場は一体どこなんだろうか。壁があって、吸音ボードのような穴があいた板が組み込まれていて、そこに額をいくつか掛けてあって。額を掛けたら吸音効果が失われるんじゃないのかとか思ったりもするけど、そんなことはおかまいなしなんだろうね。そ ...
バレーボウイズ『ひがしのまち』【きっとトガった何かを抱えているんじゃないかなあと期待しちゃう合唱バンド】
不思議な熱を帯びている歌だ。彼らのHPには「昭和歌謡テイストなメロディといなたい歌詞」という言葉がある。この歌を「昭和歌謡テイスト」というにはちょっと無理がある。昭和歌謡っていったい何なんだろうか。もうすぐ平成も終わる。次の元号になれ ...
山口穂乃佳『と。』【女性シンガーはそのひとりの中にもいくつもの側面を同時に持ち得るということ】
女性シンガーは本当に多くて、男性シンガーももちろん多いのだが、女性シンガーは多いよなあというのが個人的な最近の感想で。そして女性シンガーには幅が広いなあという印象があって。ひとつには女性シンガーはそのひとりの中にもいくつもの側面を同時 ...
ピッピズ『夢の続きをもう一度』【札幌の人はこの程度の雪で自転車をかっ飛ばすのは普通のことなんでしょうか?】
バンドマンが練習スタジオに向かって自転車で疾走するビデオ。もう見ていられません。だって、雪ですよ。雪。札幌のバンドですけど、このピッピズ。札幌の人はこの程度の雪で自転車をかっ飛ばすのは普通のことなんでしょうかね。この冬は京都でもよく雪 ...