東京パラドックス『ハッピーバースデートゥーミー』
【ポジティブな気持ちを思い起させてくれる怒濤の音のシャワー】
なんだろうかこのクセになる怒濤っぷり。KIKIさんのけっして外れてなどいないのに外れているんじゃないかと感じてしまう歌。声がある一定の幅の音域だけで鼻から抜ける感じが特徴的で、しかもその声が鼻から抜ける音域でサビが構成されているからイ ...
comeropeway『Sunday Morning』【深夜のスタジオを思い起させるサンデーモーニング】
このギターのペラペラ感。音の厚みがあるんだかないんだかよくわからない構成の中に圧倒的な存在感で鳴っているペラペラなギター。メジャーデビューしたならばきっと凄腕、いや並程度のエンジニアによって最適なサウンドアレンジを施されて世の中に流通 ...
まちぶせ『深夜徘徊デート』【都会というものが無意識のうちにベースにある人の自信に満ちている】
この軽快なサウンドにさほど歌唱力がもどかしいボーカルの歌。これがこんなにも心地良いのはいったい何故だろうか。これはもう平成のカジヒデキ。いや、カジヒデキのことそんなに詳しく知らんけどね。MVには夜の街を歩くシンガーの姿が。そりゃ深夜徘 ...
Eurythmics『I’ve Got a Life』【私には命がある。まだ終わっていないのだ、まだ終わっていないのだ】
2年前の9月10日、ライブハウスにいた時刻に着信があって、そのことに帰途に気付いて自転車を停めて路上で電話した。そこで話した約2時間のことは忘れられない。まさにそれは“It’s just useless to ignore”なことだっ ...
小西真奈美『最後の花火』【善くも悪くも彼女のイメージの範囲内を守っている楽曲かも】
最近テレビであまり見ないなあと思ってたらこんなことしてて小西真奈美。調べてみたら昨年はインディーズでリリースしていたんですって。この作品はビクターからリリースということで。売れるんですかね、どうなんですかね。15年前にリリースしてたら ...
ハレソウ『ハレルヤ』【3バンドによるプロジェクトというのは誰が得するんだろうか】
Spotifyでランダムに新曲を流して聴いていたらなんか良い感じの曲。こういう出会いも最近はあるよなあとストリーミング配信の効能を多少感じつつバンドチェック。ココロオークション、ウソツキ、アンテナによる合同バンドプロジェクトらしい。3 ...
三回転とひとひねり『知らない』【ああ、お経の意味はダイレクトに解らない方がいいのかもしれないなと】
自由だな。AメロとかBメロとかいうものから解放された楽曲だから当然サビもなく。これはBGMを流しながらの詩の朗読なのだろうかとさえ思う。いやむしろ朗読というよりもお経なのではとさえ思う。不思議なことにメロディが詩とリンクしないこういう ...
King Gnu『Flash!!!』
【全体を闇が覆っている不透明さのような面白み】
2000年頃以降くらいに耳にするようになった音楽ジャンルにはどうにもイメージを持ちにくくて、オルタナティブ、ミクスチャー、エモ、コアetc. etc.。いやまあ2000年以降なのかどうかと厳密に問われればもっと前からあったのかもしれな ...
さとうもか『melt summer』【夏の歌なのにクリスマスソング的な華やかさがせつない】
何故だかせつない。けっして歌唱力があるわけじゃないし、舌足らずというか鼻にかかる声だし、魅了される歌じゃないのにとてもせつない。歌詞の内容がとてもせつない。好きな人に好きになって欲しい、声をかけてもらいたい、断られる理由を探しては防御 ...
橘いずみ『永遠のパズル』
【ひとつの文化の円熟期の一例として貴重】
善くも悪くも90年代の音楽だなあと思う。一方でTRFなどの小室サウンドがあり、渋谷系の音楽もあり。インディーズ系の勝手なサウンドの広がりと音楽ビジネスが100万枚を連発した、そんな中、85年頃からのロックの隆盛とタイアップが結びつくこ ...