Dortmund Moon Sliders『Night Walk』
【なんとも絶妙なバランスの良さが際立つ】
ポップ、というのともちょっと違う。かといってロックでもなさそうな、シティポップでもなければ、一体これはなんなんだろうか。とても洗練されていて、聴いていてとても心地いい。聴いて心地よければそれだけでよくて、ジャンルなんてどうでもいいじゃ ...
Sean『LAの道を-Road of LA-』
【この人天才かもしれんとか不覚にも思ってしまったりする】
あやしい外国人の不思議な曲のMV。あやしいけれど、なんかイイ。なんかというか、めっちゃイイ。MVの中で黄緑のジャケットを着てるのがどうやらSeanくんらしい。この曲を含めて数本のMVを公開しているのだけれど、どれにも彼の音楽愛が溢れて ...
フジファブリック『たりないすくない feat.幾田りら』
【いろんな人とコラボして歌ってるフジファ】
フジファブリックのYouTubeではこのところ色々なシンガーとコラボ、というかフィーチャーしたパフォーマンスが多い。それは3月にリリースされた『I Love You』というアルバムにそういうコラボがいくつかあるからなのだが、そのMV動 ...
Youmentbay『Take Me』
【そこはかとなく暗いダークサイドなワンダーランドへ】
怖い。怖いってなんだよ。でもこのMVがとっても怖い。キューブリックの映画『シャイニング』に出てくる双子のシーンが、ただ立ってこっちを見てるだけなのに訳もなく怖いような感じの怖さ。訳もなくっていっても、きっと訳はあるはずで、そのあるはず ...
まん腹『はるかな』
【秘した想いを秘したままの感情で表現できるという稀有な歌声】
6年前に個人的最高得点(?)獲得のライブ映像『どうせもう』をレビューして、以来その消息がまったくつかめなくなっていた幻のバンドまん腹。いや、勝手に僕が見失ってただけだけど、今こうして新曲MVを目の当たりにして、過去の活動について探って ...
Official髭男dism『Universe』
【自分たちを信じて王道を進んできたこれまでの歩み】
この洗練されたポップネスを聴くと、本当に彼らは成長したよなあと思う。いや、成長という表現は実体に追いついてなくて、進化とか、昇華とか、変体とか、とにかく進む方向とスピードが並ではなく想像をはるかに超えている。思えば2015年に初めてレ ...
ハンブレッダーズ『COLORS』
【見事に自己表現が実現している洗練された表現】
ハンブレッダーズを6年前にレビューして、その時はたまたま京都を舞台にしたMVだったから惹かれてというものだったのだけど、爽やかな風のような印象を受けたことを思い出す。当時のMVはもう削除されてて見ることができないのだけれど、ほぼほぼ当 ...
Lucky Kilimanjaro『雨が降るなら踊ればいいじゃない』
【音楽にはできもしないことをしてみたくさせる力がある】
タイトルがタイトルなので旧い世代としてはジーンケリーのミュージカルを連想する。しかし聴いているとLucky Kilimanjaro節全開のサウンドで、確実に2020年代の音楽。ああ、こういうのだよな、既に時代はどんどん先に行くんだよな ...
未遂ドロップス『HANABI』
【バンド全体としての未遂ドロップスが好きだ】
前回取り上げたのがおよそ6年前で、久しぶりに見た彼らのMVは迫力のある歌唱はそのままに、全体的にやわらかなイメージが広がる愛に溢れた作品だった。6年前がかなりガシガシと前に前に攻撃的で、ある意味聴く者を突き放しそうな感じだったが、年月 ...
claquepot『useless』
【歌ってる意味もわからずただただスタイリッシュなサウンドに酔ってしまう】
落ち着きのあるスタイリッシュなサウンド。それなのに歌詞はスタイリッシュというよりも泥沼にはまって抜けられないみたいな、人生再起不能な内容で、このサウンドに適してるんだろうかととても不思議な気分になる。シティポップみたいなスタイリッシュ ...