Say Sue Me『Old Town』【軽やかに、世界で活躍するポップミュージック】
韓国のポップバンドSay Sue Me。彼らを紹介する文章には「60年代サーフロックと90年代のインディ・ロックのポップセンスが融合したスタイル」とあって、正直いってその文章ではよくわからない。確かに90年代のLucy Van Pel ...
中川家『地下鉄御堂筋線ブルース』【こんな歌詞だけど、ブルースとしてしっかりと成立してる】
大阪の地下鉄、御堂筋線。その停車駅についてひとつひとつツッコミを入れるという歌。面白い。しかしツッコミを入れられている駅や街について何か知ってるのかというと実はほとんど知らない。西田辺にシャープの本社があったとか知らんし、動物園前の壁 ...
LUA『魔法使いの恋』【時代はもう本当に変わったのだなあ】
軽快なポップミュージック。朝からこんなポップなサウンドが展開されてるのに出会うとそれだけでハッピーな気分になるから不思議だ。それがポップミュージックというものの力なのだろうし、こういう音楽がもっとたくさん出てくれば、それだけで世界はち ...
ぼくのりりっくのぼうよみ『僕はもういない』【ぼくりりくんは、今日で辞職するそうです】
本日、ぼくのりりっくのぼうよみ氏は辞職するという。辞職ってなんだよ。引退ではないのか。出てきたときから謎めいたキャラで脚光を浴びたぼくりりくんだが、その後の活動の中で何があったのだろうか。まあいろんなことがあっただろうし、業界内力関係 ...
Plucks From 1984『Sympathy, Misery And Jealousy』【手作り感溢れるMVから滲み出てくる美意識】
MV見てて、いろいろなドアに突入していく映像が続いて、こういうの好き。ただそれだけなんだけれども、楽曲がどうこうとかまったくどうでもよくて、こういう映像はそれだけで価値あるし、撮ってるの楽しいだろうなあと、見てるだけでワクワクしてくる ...
宵待『BE』【淡々としたパフォーマンスでとっても好き】
淡々としているね。ミュージシャンが自分たちを演出して実力以上の何者かに見せようとすることは普通に多くて、その非普通さに惹かれてファンになる人も、逆に鼻について敬遠する人も。僕などはそういうのがちょっと苦手で。だってレーベルの人としてど ...
小谷美紗子『手紙』【その希望は信じるという自らの信念に在るのだ】
昨日Kitriという若いアーチストのレビューを書きながら思い出したので小谷美紗子を。Kitriの歌がどことなく不信に満ちていたのに較べ、この曲の信じる力の強さが対比的だなあと感じる。神社に神などいないのではないかと疑う。政治のシステム ...
Kitri『羅針鳥』【引き込まれる。ゾワゾワと、ゾワゾワと】
画面に引き込まれる。引き込まれると同時にゾワゾワとする。同じ衣装で同じヘアスタイルの女性が伏し目がちにピアノに向かい連弾をする。そのたたずまいがめちゃゾワゾワする。このゾワゾワは一体なんだと考えてみると、それは映画『シャイニング』の双 ...
太田裕美『雨だれ』【僕だって、古い曲を聴かないわけではありません】
日頃から、新しいアーチストを聴かないか、聴けよ、古い曲ばっかり聴いてんじゃねえぞみんなと主張しまくってる僕だって、古い曲を聴かないわけではありません。これとかね。そもそもリアルタイムの頃には太田裕美イチオシというわけではなかったし、こ ...
THE 118’s『僕の言い訳』【言い訳っていうのは何のためにやるのだろうか】
言い訳っていうのは何のためにやるのだろうか。何か悪いことをした場合に、そうしなければならなかった理由があったんだと説明する、それが言い訳なのだろうと思う。その「悪いこと」は本当に悪いことなのかという検証はされたのかということも問われる ...