Ducks『Lume』【この屋上はどこなんだろうか、手摺無い屋上での撮影は恐くなかったんだろうか】
どこかのビルの屋上で撮影されているMV。見る限り、そんなに広いスペースではなく、しかしかなりの高層の屋上。屋上には手摺や柵が見当たらないので、普通の人が上がることを想定された作りではない。エアコンの室外機が置かれているだけの場所なら、 ...
anzu『ロンポワン』【ほとんどの人が超えられない一線を軽々と超えている音楽やセンス】
めっちゃ好き。アンニュイとかスタイリッシュとかいう言葉が全部陳腐になるほどにすべてが完成している気分。20年ほど前に原田知世がトーレヨハンソンをプロデューサーに迎えてスウェディッシュポップに傾倒していった結果生まれたアルバム『I co ...
鈴木実貴子ズ『アホはくりかえす』【信念を持たないアホなのか、信念を持ったアホなのかという違いがあるだけ】
最近流行りのあるあるソングかと思った、最初は。バンドマンがこんなことをよくやるよねと、ほら、ちょっと前にYouTubeでもめちゃ再生されたミュージックビデオあるあるみたいな感じの。あれが注目されたおかげでそういうバンドマンあるあるソン ...
kobore『東京タワー』【変われずにそこにあるものの象徴なのではないだろうか】
東京の暮らしに絶望的な心持ちを投影するというのが昨今の東京ソングには多くて。それは結局昨今の東京に暮らす若者を中心とした住人の心持ちをそのまま映しているということなのだろう。この曲でも「こんな街に何があるんだよ」「夢も希望も無い方が楽 ...
Dear Chambers『東京』【粗くざらついた声質での絶叫の中に、イライラや焦りや絶望が現れては消え、消えては現れ】
東京をテーマにした曲はたくさんあって、それはすべて東京という特殊な街と作者の関係性を赤裸々に表現したものだ。地方都市をテーマにした曲にはノスタルジーばかりが漂うのに、東京の曲には単純なノスタルジーではなく、生命そのものの格闘が描かれて ...
フィッシュライフ『むしかご』【むしかごから飛び出して自由をつかむわずかなチャンスなのかもしれない】
もしも○○になったらどうしよう。人はそんなことばかりを考えて不安を抱えたりくよくよしたり。いやいやいつかどこかで何か予想外のことは起こるんだから、起こった時のためにいろいろと考えて備えていた方がいいよと用心深い人は言うが、予想外のこと ...
カリオンズ『黄昏る』
【ああ、この曲に出会って今日は幸せだったなあ】
僕らの日々の活動はすべて幸せな気持ちを探すためにある。本当に幸せかどうかなんてどうでもよくて、幸せな気持ちになれるいろいろなものを探す。幸せな気持ちというのは儚いもので、見つけたと思ったら賞味期限みたいなものがあって、どんなに大切にし ...
ゲスの極み乙女。『だけど僕は』【言いたい事はわかるけど、わかったらもう終わりさ】
あの騒動以来叩かれて、一方の当事者が公に謝罪を要求されて干されているのに音楽活動を淡々とするのはどうなのかという批判に晒され。あれはいつの出来事だったのだろうか、単に過去の話というだけになってしまった。その騒動についての是非を問うのは ...
Paul McCartney『My Valentine』【贅沢の極みともいえる曲とMV】
バレンタインデーにそれっぽい曲をと思うと、国生さゆり『バレンタインデーキッス』がこれが思い浮かぶ。国生さゆりのでもいいんだけれど、今回はこれにしときたい。終始暗いムードのテンションで歌われるのだが、歌詞は愛と希望に満ちた力強いもの。そ ...
The Echo Dek『City Light』【君は昼も夜も街を行く、そんなの結局ろくなもんじゃないよ】
シティライトというと勝手にシティポップかと思い込んでしまう。いやこの曲がシティポップなんだといわれればそれを否定するつもりはないけれど、僕の中ではポップじゃないと思うし、じゃあロックなのかというとそうとも言い切れず。よく判らないなりに ...