THE YELLOW MONKEY『I don’t know』
【若さ故の力強さとはまた違う強さ。美しく、力強い曲だ。そしてロックだ】
人生というものを考える。若い人も、年老いた人も。それぞれが考える人生の様相は、立っている場所が違うのだから見え方もそれぞれなのは当然で。他人がどんなトンネルの中で強風にさらされながら暗闇を眺めているのか、それとも登りきった頂点で風ひと ...
小林未季『スクリーン』
【他を拒絶するスクリーンの存在に気付くということ】
過去2回レビューをしてきて、小林未季という人の歌は面白いな興味深いなと思ってきたけれど、この『スクリーン』という曲はそれまでとはまた違った表情で迫ってきた。いや、迫ってきたという表現は誤解を生むだろう。過去2回の曲『テンポ』と『Dan ...
ささきちか『体温』【さらりと歌うのと較べると圧倒的に感情がこもったように聴こえる声】
別れの時に感情が高ぶったりする人としない人がいて。それはその人自身が持っている感度の違いもあるだろうが、別れる当人同士がその別れに対してどのような感情を抱くのかの違いがあることが大きい。進学や転勤などによって意志とは別に強制的に別れる ...
DA PUMP『桜』
【DA PUMPに二匹めのドジョウはあるのだろうか】
2018年はDA PUMPの年といっても過言ではないのではないだろうか。普段テレビの歌番組をつけたりしない我が家では保育園児の息子も流行には疎く、疎くとも別に困ってるわけでもないのでしばらくはこれでいいかと思ってたところになぜかUSA ...
三月のパンタシア『三月がずっと続けばいい』【スピード感ある逡巡というのも、時間に追われる現代の音楽だなあ】
三月がずっと続けばいいって、三月に限らず毎月そう思う。日々が過ぎていくのは本当に速くて、気がついたら今週が終わってて、うっかりしてると今月が終わって、そのうちに今年が終わって来年も終わってやがて人生も終わり。まあそこまで心配するのはど ...
カネヨリマサル『関係のない人』
【多少重たいことを考えたりしていても、日常はユルく楽しくいきましょう】
大阪のガールズバンド、なんか良いね。このいい感じの力の抜け具合が。カネヨリマサルというバンド名は金より勝るという意味合いがあるのだろうし、だとしたら人生にとって何が大切なのかということを主張したいバンドなのだろうと思うし、この曲ももは ...
ポタリ『途切れた呼吸』【良いバンドだったのになあ、解散は惜しいなあ】
ポタリのレビューを最初にしたのは2015年、で、今が2019年。彼女たちも解散してしまう。ボーカル鈴木奈津美の声が好きで。声質だけなら可憐な声と言っても差し支えないだろうにサウンドはロックで、歌声もトータルでは強さを見せていてロックで ...
コレサワ『パープル』
【次の一歩を新しい場所へ、優しい歌とともに】
黙っていても時間は過ぎ、その日はすぐにやって来る。別れの日だ。それは各々が次に進む晴れやかな日で、そのことは誰もが祝われるべきこと。いつまでも同じでいていいはずはない。同じでいるというのは朽ちることでしかなく、だから、変わらなきゃいけ ...
真空ホロウ『おんなごころ』【サビで歌われるドスの利いた声に、ひとつのおんなごころを感じる】
おんなごころって、男にとって永遠に解り得ないもののひとつだろう。そもそもおんなごころと一言でいったところで女性が100人いたら100通りあるのが普通で、もしかしたら女性100人に対して1000通りくらいあるのではないかとさえ思っている ...
VOLA&THE ORIENTAL MACHINE『MAC-ROY』【スタイリッシュなサウンドの中の重くてガツンとしたロック特有のパワー】
画と音との両方から伝わってくる緊張感がすごい。この女性に多くの人がついていくということの意味は何なのか。ヘッドホンをつけた大勢はついていくのに歌ってなくて、MV中でヘッドホンをつけていない3人はついていかなくて、そして歌っている。それ ...