ウソツキ『0時2分』【こういうパフォーマンスができるバンドは実はそんなにはいるものじゃない】
タイトルが0時2分で、サビでその「れいじにふん!」をシャウトする。何度も聴くとそれが「0時2分」だと認識できるけれど、最初はすぐにはわからず、「れーじーにゔー!」を繰り返しているように誤解した。なにか外国の人を愛してて、その人の名前を ...
Drop’s『アイラブユー』【自分の意思と希望で音楽に向かいあっている人の表情】
Drop’s、久しぶりに見たぞ。5年以上前に『かもめのBaby』という曲で松浦氏がレビューしてて、すこしばかりハスキーなボーカルでレトロな曲を演奏していた。正直ピンとこなかった。全員が揃いの革ジャンを着てて、そういうキャラ ...
奥田民生『世界の終わり』【歳を取ったからといって失われてしまうようなものではない才能そのもの】
奥田民生は不思議な人だ。もちろん個人的なパーソナルなことを多少なりとも知っているわけじゃないけれど、日本の音楽シーンの中で特異な立ち位置で存在感をバシバシ発揮している。6年間の活動の後バンドUNICORNを解散し、15年以上ソロ活動を ...
THE BINARY『Unhappyを愛さないで』【いろいろ書いてはみたものの、解らないことばかり】
サウンドが気になる。速射砲のような音の嵐。それなのにただうるさいというわけでもなく、速い音の中に鍵盤には静寂のようなテイストが漂っている。誰だこのバンドはと思ってもバンドHPなどは見当たらず、謎のまま。それなのにこのTHE BINAR ...
マッシュとアネモネ『シーサイド』【このふてぶてしくも自己主張に躊躇のないMV】
この投げやり感は一体なんだろうか。投げやりなのに、魅力的で。画面中央をひたすら歩いているのがボーカルのもちこで、絶世の美女ではないし、歩き方も脇を閉めてないしなんとなくだらんと手を振っているだけで魅力的な歩き方を心がけようという意志が ...
あのね『眠らない夢を見た日』【音楽のちょっとした力というのは人の背中を押すのに有効なんだなあ】
東京を中心に活動する3人組のガールズバンド。普通の楽曲であれば明確に分かれているAメロBメロサビみたいな展開がなくて淡々と歌われる。いや、あるんだけれど、ここがサビですよ聴きどころですよみたいなアピールを一切感じない。そういう構成だと ...
タケモト リオ『夏の中で』
【夏はまだ終わらないはずなんだよというこっちの勝手な想いとシンクロする】
夏の歌。まだ無名のシンガーによる淡々とした夏の歌。歌詞を追えば、夏の記憶に取り残された哀愁を歌っている。夏が突然終わりを告げるかのように涼しくなると、夏のなんと短かったことだろうとびっくりする。暑いよう暑いよう早く涼しくなってくれよう ...
ヒグチアイ『どうかそのまま』【いつ誰が自分自身を責めるようになったとしてもおかしくはない】
数年前に感じていたヒグチアイの熱量たっぷりの演奏と歌唱が、このところ鳴りを潜めている、と感じていた。この曲もそうだ。この淡々とした歌唱。力を入れている素振りすらない。いってみれば、誰にでも出来る表現だ。こんなの、他の歌や曲と比較してわ ...
Mellow Youth『Peace』
【海に行って、何もしないでただボーッとする。そんな夏休みを、来年は実現したいなあ】
なんというハッピーな曲なんだろう。海辺で5人の若者がのんびりとした時間を過ごしている映像のMV。しかしこの映像が無くても、曲からだけでトロピカルな空気とゆっくりとした時間の流れが浮かび上がってくる。海辺に存在する甘い匂いさえ再現される ...
さらばルバート、空を飛ぶ『悲しみがある』【汗が報われなくていいんだ。とても救われる言葉だ】
汗が報われなくていいんだ。とても救われる言葉だ。
人は努力をして自らの人生を切り拓くものだと教えられる。向上心が人そのものを良くしていき、それが社会全体を向上させるのだから、社会がそう教えるのも当然のこと。向上心を持った子 ...