四丁目のアンナ『怪獣』【時が経って彼らの名曲を着実に表現する実力も身につけて】
2年半ほど前にレビューした彼らの曲の猪突猛進ぶりはこの曲では影を潜めているが、だからこその、彼らの底からくる力強さが浮立っているようなインパクトを感じる。前作では、力強さは力の強さによって生まれるのだという理屈に基づき、自分たちの持っ ...
DENSHI JISION『月は毎年地球から3センチずつ離れている。』【彼らが名乗る「理系バンド」って一体なんでしょう?】
理系バンドでDENSHI JISION。いろいろな切り口というか、肩書きというか、キャッチフレーズがあるものだ。個人的には電子辞書は諸外国後に取り組む文系学生にこそ有用なアイテムだという気がするが、それを英語で書いたら一気に理系的に響 ...
GENERATIONS from EXILE TRIBE『EXPerience Greatness』【これでもかとジェネレーションギャップをかんじさせたGENERATIONS】
昨年末の紅白でこの人たちが出てきた時、えええ、これはEXILEじゃん、イケメンボーカルとサングラス短髪ボーカルの2人組と、ダンサーたちのグループっていうパターン、まったくEXILEじゃん、と思いました。だって紅白ではフロムエグザイルト ...
King Gnu『Teenager Forever』【10代の頃のつまらない話をいつまでも】
ちょうど1週間前に紅白の感想としてKing Gnuの紅白はどうだったんだろうか、ただ単に演奏しただけでおとなしすぎたんじゃないだろうかというようなことを書いてみたが、その直後にこのMVが公開されてた。紅白で歌った白日は、MVでもかなり ...
PICKLES『stay young』【ズンズンと前に出ていこうという根本的な意志のようなもの】
パワフル系切な胸キュンロックガールズバンド、とTwitterのプロフィール欄に書いてあって、ああ、そうだなその通りだなあと思う。何の迷いもなく前に前にと突き進む感じがあって好き。そこに駆け引きもなく余計なテクニックもなく、ただがむしゃ ...
浪漫革命『あんなつぁ』
【京都バンドという分類があって、他の地域にはそういうのが存在しない】
出たよ、京都バンド。バンドというのは無数にいるけれど、だいたいいくつかのパターンに分類できると思ってる。もちろんそれぞれが個性を打ち出そうと必死にやっているのだし、それらを十把一絡にしていいはずはないのだけれど、それに同じバンドの曲だ ...
さめざめ『私じゃなくてもいいから』【普通のボーカリストが勝負しなさそうなAメロBメロ的な部分でも魅力を撒き散らしている】
この人の声好き。低音がデフォな感じの、かといって高音を無視しているとか避けているとかじゃなくて、ファルセットだったりしつつも魅力的な声質を披露している。こういうボーカリストは、シャウトしないで高音域で魅力を発揮できるボーカリストは、少 ...
ユメジカ『ジオメトリックガール』【どこかで流れてきたら、あの迷惑なくらいに主張してたバンドだなと理解するだろう】
デスクワークしてる女性の横でひたすらギターを弾いて歌いまくる男。ウザい。ストーカーだ。いやストーカーかどうかはわからないけれど、仕事してる時にこれやられたらウザイし迷惑なのは確実だ。鹿児島発のポップロックバンドということなのだが、この ...
Official髭男dism『イエスタデイ』
【結局バンドである以上パフォーマンスが良ければそれで良いのであって】
昨年末の紅白で、ヒゲダンが結構目立ってたなと感じましたよ。個人的にはKing Gnuの白日に注目してたけれど、実にシンプルに演奏して歌ってて、わりと拍子抜け。Mステでなんかやらかした(見てないけど)と炎上に近い盛り上がりを見せたような ...
めぞんド山口『帰り道』
【昭和歌謡なんて肩書きは、消え去ってしまった方がいいような気がします】
めっちゃ好き。こういう音楽を何と呼べば良いのだろうか。ノスタルジーの固まりみたいな歌で、南沙織が歌ってた中に近いテイストのフレーズがあったような気がするけれど、だからといってこれを昭和歌謡という言葉で表現してしまったら台無しだ。そう考 ...