マッシュとアネモネ『マドワク』
【投げやりな感じなのに強い歌。そんなもの存在するはずないだろうと思うが、ここにある】
約2年前に彼らの曲『シーサイド』のレビューをして、その時に投げやりな感じをプラスの表現として評価した。投げやりな感じをプラスと評価する人はそんなに多くないと思ったし、彼らが活動を続けていく中でそれを否定して修正しようとするスタッフが現 ...
小沢健二『泣いちゃう』
【ああ、人間の本質というのはそんなに変わらないものだな】
小沢健二、自由だなあ。何やってるんだろう彼は今。海外アーチストだと数年かけて世界を回ってコンサートして、数年休養して、またアルバム作って世界を駆け巡るみたいな人はいるけれど、そういうアーチストの数年休養は音楽活動サイクルの中のパートだ ...
THE KEBABS『ベガスでカジノ』
【ラスベガスの街並みにワクワクしちゃって、音楽が脳に入ってくる気がしません】
ベガスでカジノ。もう言葉だけでステキって思う。カジノといえばラスベガス。王道で有名で、だからカジノマニアからすればまるで京都に行ったら金閣寺と清水寺といってるようなもので、素人やなと思われるのかもしれないが、京都中のマニアックなお寺を ...
タケモト リオ『21』
【表現者としての覚悟を経て次に進むという決意】
作品を作り表現をする。絶対の正解などない上に、運営していくためには金銭的な収入も不可欠という状況の中で、誰もが悩む問題についてとても真摯に向き合っている歌。絶対の正解などないのだからもちろんこれが答えだと結論づけることも難しいことなの ...
wacci『劇』
【そうあって欲しいという男性側の願望だろう。ズルい、ズルいよ】
ズルい。ズルいよこの曲は。女性の方が勝手に恋したのだから、あなたには迷惑なんてかけずに身を引きます的な内容の歌。もちろんそういう心模様は存在するだろうけれど、それを男性グループが歌うか? それ、男性の願望なんじゃないか、後腐れ的展開は ...
JJ-LAND『しわ』
【現実を超える希望を持つ強さが、理屈を超えたところでのエネルギーにつながるよ】
永遠という言葉を信じてもいいのはいったい何歳までなのだろうか。若い頃は今自分がやっていることをずっと続けていけるのだと普通に思う。だがある時そんなのは叶わない寝言なのだと気付いてしまう。子供ができると、この子の成長を永遠に見続けること ...
V6『僕らは まだ』
【転機に際して隣で笑顔を見せ合える友達】
V6解散。それは11月の話なのでまだ解散しているわけじゃないけれど、解散することはすでに発表されている。カミセンとかトニセンとかいってた彼らもカミングセンチュリーであるはずの21世紀になってもう20年、メンバー全員が40代になっている ...
Subway Daydream『Teddy Bear』
【期待するだけでワクワクしてしまう軽快なポップミュージック】
軽快だということが正義だということがよくわかる曲だ。この曲に哲学的な内容とか無くてもいい、というか無い方がむしろいい。テディベアへの想いとか、そういうのを多少込めてあるのだろうと思うけれど、そんな想いなんてどうでもよくて、「テディベア ...
Miyuu『fly』
【ロードムービー的な雰囲気に満ちた、音楽と人】
好き。曲にどことなくロードムービー的な開放感が満ちている。シンガーとしての声量的なパワフルさがかなり違うけれど、開放感的な、今どこにいるのかよくわからない感じがSuperflyに似ている。どんなシンガーなのかよく知らなかったのでググっ ...
クジラ夜の街『ラフマジック』
【絶望的な状況を歌にしつつも、ハッピーエンドに感じさせる力を持っている】
この浮世離れした感が全体に広がっていて面白い。ちょっとしたフレーズや語尾の発し方、挟み込んでくるリフに、何よりこの物語性などがamazarashiに似たところがあって、しばらくはそんな感じにカテゴライズしつつ聴いていたけれど、なんか違 ...