それでも世界が続くなら『地獄に落ちろ』【このウィルス禍をくぐり抜け、人の心は無傷で居続けられるのだろうか】
世界的なコロナウィルスの蔓延で、感染者多数、死者多数。どのくらいの数字が多数で少数なのかはよくわからないし、身内が亡くなれば1人だって絶対的な死者だ。ついこの間まで「我が国は全員が感染しながらこのウィルスを克服する」と言っていた首脳が ...
UNIDOTS『あなたは嘘つきだ』【自分の側のエゴを殺すことでしか誰かを愛することは出来ないんですよ】
この美形シンガーは誰だろう、昨今はモデルを前面に押し出したバンドMVも多いのでこういう美形の人が全編に渡って登場するMVは要注意だ、いったい誰だろう誰だろう、でもどこかで見たことあるような気もする、誰だろう誰だろう、とか思ってチェック ...
宮本浩次『ハレルヤ』【新しい道に挑戦しようとするすべての50代を祝福するハレルヤ】
宮本浩次、53歳。一昨年の椎名林檎とのデュエット以来ソロ活動ばかりが目立つ。バンドとしてのライブは昨年も行なっているものの、楽曲のリリースはソロばかり。で、今月のアルバムリリースだ。もうバンドではやらないのか。どうなのか。と、思ってた ...
LONGMAN『Replay』【これも良いけど、やっぱりインディーの頃と同じ、ポップなメロコア一直線で行ってください。ホント頼みます】
LONGMANこうくるか。インディーの頃の曲調とまったく違うじゃんねと思ってしまうのは僕だけなのだろうか。アイドルかっ! そう思ってアルバムをちゃんと聴いてみたら別にバンドの音楽スタイルが一変していたわけではなかった。安心した。この曲 ...
さんかくとバツ『街灯』【このギターサウンドはさんかくでもバツでもなく、二重丸、いや、ハナマルだ】
良いギターの音を聴いていると、やっぱりロックはギターだよなあと思わずにいられない。ロックもどんどんと良いバンドが出てきて、ちょっとの違いと差別化して目立ちたいという狙いとで、様々なタイプのロックが登場してきた。いや、いいんですよ。ピア ...
FUKI『ラストシーン』【聴いていてどんどん引き込まれていく個性的な声】
独特の声。この喉の奥を巻き込んでいるような声。多分好き嫌いが分かれるだろう。正直いうと僕自身最初に聴いた瞬間は「?」と思った。ちょっとパスと思った。YouTubeだからさっと次の何かに移ればいい。そんなことは簡単だし実際に最初の10秒 ...
TOKYO LIE LIE『宵に時雨れて』【作者の実像が不明なままに多くのファンに支持されることもけっして少なくない】
音楽をやっていてそれを公表して第三者に聴いてもらおうという人は、普通自分が何者なのかをアピールする。ライブをやるから来てよ、音源を出したから聴いて(買って)よ。そういうアピールが次の音楽表現の糧となる。だが稀にそういう自分アピールをほ ...
Kitri『Akari』【静謐なイメージの上に多様なバリエーションを獲得する挑戦】
つい先日テレビでKitriを目にして。前回レビューした『羅針盤』で感じた透明で孤高な雰囲気が鮮烈だったから、テレビで誰かの伴奏的に演奏をしていたKitriの2人はそれをかなりギャップを感じて驚いた。彼女たちのような浮世離れした静謐なイ ...
sea’s line『Good Night』【すべての休息が必要な人に贈りたい、心を包んでくれる歌】
間違いだらけだけど、それも悪くない、悪くない悪くないね。こんなフレーズが繰り返される。優しいメロディだが、この繰り返されるフレーズが与える優しさの方が数百倍のインパクトで聴く者を包む。けっして強い調子で歌うわけでもなく、力を込めてパワ ...
川本真琴『ゆらゆら』
【ドロドロとした明るさで聴く者の心に突き刺さってくる自由な表現】
ずっと気になるアーチストというのはいる。一時スターダムとやらにのっかって大人気になってライブに行きたくてもチケットさえ取れないという状態にあって、そんな時に気になるのは当たり前だ。しかしやがてそんなスターダムとやらから距離を置き、とい ...