SonoSheet『エピローグ』
【自分たちのオリジナリティが極まった、夏向きのサウンド】
なんかどこか懐かしくて、聴いたことあるぞと思ってMVを眺めてたら、この少しばかり暑苦しいルックスの熱唱。なにかどこか懐かしいんじゃなくて、こいつら知ってるんだった。つっても個人的に知ってるとかじゃなくて以前にレビューしてたということで ...
OTOGI『白い息は君の煙』
【こうして聴く者の心をダイレクトに掴みにくる声】
歌に感情がこもるのはその歌っている人の感情が溢れるほどに存在しているからだという説があって、それはそれで一理あるとは思うけど、やっぱりそんな感情論で説明していてはいけないと基本的に思っている。ある歌手が歌う際にいつだって感情を溢れさせ ...
ヤングスキニー『バンドマンの元彼氏』
【あり得そうもないことを歌う、一種のファンタジー】
男のダメなところを女の視点で歌うヤングスキニーの曲。出てくる男のなんと勝手なことか、ダメなことか。それを、女が許している。別れてもなお好きだという気持ちを残している。そういう妄想のようなものを男が歌う。ずるい。というか、バカだよなあ。 ...
スチャとネバヤン『ネバやんとスチャやん』
【新しい時代のメッセージソング】
Bose、歳を重ねたな〜。ベースボールキャップをかぶった彼おきまりのスタイルは健在で、それが重ねた年齢とのギャップを一層に増している。おっさんになったらあまりかぶらないものな、野球帽。でもそれは彼のスタイルだしトレードマークだから仕方 ...
the cibo『BEHIND』
【もっと売れるべき、というより高く評価されていいと思えるくらいの迫力と存在感に満ちている】
久しぶりに見たぞthe cibo。激しいのに激しさだけが目立つような種類の音楽ではないし、激しさだけを売りにしているわけでもない、多分。よくよく聴いているとこのボーカル前川翔吾の声はハイトーンで甘い系。ラウドロックとかいう感じの声では ...
カメレオン・ライム・ウーピーパイ『Play With Me』
【ボーカリストとしての成長と突き抜け】
極めてキレのいい曲だしボーカルだ。彼らのホームページのようなリンクツリーのようなページにあるプロフィールによれば「音楽性を一つのジャンルに定義することは非常に難しい」と書いてある。であれば過去の曲を一通り聴くしかないわけで、Spot ...
Bamboo『サクタメの花』
【肩の力が抜けたナチュラルな表現が、魅力的にバンドを進化させている】
なんか突き抜けてるな、と思う。YouTubeのバンドを紹介するような表現には「破天荒ポップロックバンド」とあって、そんな破天荒じゃないよなと思ったし、ポップロックバンドというよりもポップバンドといった方がいいような軽やかさだよなあと思 ...
熊木杏里『誕生日』
【とても優しく強いことを歌っている】
誕生日なんて365日のうちのただの1日で、だから他の普通の日とどこも変わりやしない。そりゃそうだ。歳を重ねてくれば自分の誕生日のことなどどうでもよくなるし、そもそも自分が何歳だったのかさえあやふやになる。でも、小さな頃には誕生日はやは ...
魅惑ハレーション『答え合わせ』
【伝えようという意思が、伝えたい中身が、この声を強い歌声にしている】
この強い歌声が好き。息を吸い込んで腹の底から思いっきり吐き出せば大きな声は出る。大きな声は時として威圧感を伴う。怒って相手を威圧したい人が大声を出すのはそういうことだ。しかし、意思の伴わない大声に強さは無い。ただ大きいということだ。た ...
村田知哉『東京』
【たくさんの『東京』は哀愁に満ちていて、愉快全開みたいな曲はまず持って無い】
理解することを拒絶するかのようなMVだ。7年ほど前にレビューしてそのポップさが今も衝撃的で記憶から離れなかった村田知哉が作る『東京』という曲。この曲を聴いて、何度も聴いて、7年前のレビューを読み返すと「何度聴いても言葉が意味し表現する ...