Julien Baker『Hardline』
【私たちの感情を揺さぶるエモーショナルな歌声】
以前、彼女が参加するユニット、boygeniusについてはレビューしたが、ソロ(本職)としては初めて取り上げる。2月にリリースされた新作アルバム(4年ぶり3枚目)がすばらしかった。2021年上半期においても秀逸な一枚と言えるだろう。元 ...
Silk Sonic『Leave the Door Open』
【この2人のコラボに興奮が止まらない】
Bruno MarsとAnderson.Paakのコラボ。この響きに興奮が止まらない。彼らがSilk Sonic名義でデビュー曲を発表した。アルバムも制作しているらしいが、リリースがいつになるのか、詳細は今のところ不明。それ故、とりあ ...
Doves『Prisoners』【なぜこのバンドを好きだったのか、改めて気づかされる】
2002年の2ndアルバムは、Dovesの代名詞と言える名盤だ。私にとっても非常に思い入れが強い。そんな彼らが今年に入り、実に11年ぶりの新曲をリリースした。アルバムも9月に発売する。停止、休止、解散、どの状態だったかはわからないが、 ...
Dinner Party『Freeze Tag (feat. Phoelix)』【ときめきとノリノリが混じり合うチャーミングな曲】
カマシグラスパーテラスマーティン!!! カタカナ的に連ねると、まるで何かの必殺技みたいにも聞こえる(自ら感嘆符をつけておきながらこの言い草もなんなんだが)。正確に綴ると、Kamasi Washington、Robert Glasper ...
Keleketla!『International Love Affair』【漂うのは、圧倒的なピースフルなムード】
Ninja Tuneという最高にクールな名前のレーベル。その主宰者でもあるColdcutが新プロジェクトを立ち上げた。それがKeleketla!だ。同名のアルバムがすでに発売されていて、これがもう全編たまらない。これはその中の曲をセッ ...
Special Interest『All Tomorrow’s Carry』【エレクトロポストパンクの気持ちいい要素を詰め込んだ】
うねるような低音! 一定のリズムで跳ねるキック音に、奔放なギターリフが重なる。曲が進むにつれて、こちらの感情もせり上がっていく。エレクトロポストパンクの気持ちいい要素を詰め込んだこの曲に、私は歓喜した。ただ、PVの再生回数を見る限り、 ...
Dominic Fike『Politics & Violence』【その佇まいも含めて、すべてが自然体】
昨年、「3 Nights」が個人的にも超ヘヴィーローテーションだった、Dominic Fike。心待ちにしていた彼のデビューアルバムが、もう間もなく発売される。うれしい! これはそのアルバムからの先行シングルだ。モダンなムードもありな ...
Baauer『REACHUPDONTSTOP』【終末感あふれる光景の中、ひたすら踊りまくる】
プロデューサーとしてもその名を馳せるBaauer。彼のオリジナルアルバムがついに発売となった。まさに、満を持して、と言ったところだ。まずはMVに関してだが、近未来というか、どこかゲーム的な世界下での各種生命体のダンスシーンが無性に胸を ...
Khruangbin『Pelota』【グールヴ感を漂わせる曲調ながらも、丁寧でうつくしい仕上がり】
延期が決まったフジロックについて話すのも気が重いのだが、これはこれで現実を受け入れるしかない。来年を楽しみにして前向きにいこう。さて、Khuruangbinは昨年のフジロックでも最終日のField of Heavenのトリを飾り、その ...
GoGo Penguin『Don’t Go』【何がいいって、バンド名がいい!】
通算5作目のアルバムが発売されたばかりのGo Go Penguin。何がいいって、バンド名がいい。これがもし「Go! Go! Gorilla」だったらどうか。私は果たして彼らのことを、彼らの曲をここまで愛せるのか。いや、ゴリラは違う。 ...