Nick Moon『End/Gone』【柔らかで繊細な歌声を持つナイスガイ】
近々、日本に拠点を移す予定というNick Moon。岡崎慎司所属のサッカーチームがある、レスターの出身だ。子供のころは、自身もユースチーム所属を目指していたらしい。そんな、やたらと親近感を抱かせるNickだが、活動停止中のバンド、KY ...
Let’s Eat Grandma『It’s Not Just Me』【イメージはあの童話の狼? 儚い青春時代を歌う女性ポップデュオ】
最初に目につくのはユニット名。なんだか童話に出てくる狼っぽい。さらに、レッツとか言っているからには、二匹以上いるのか? 狼のグループ目線なのか? と思わないでもない。その実、十代女性のポップデュオだ。どこかグロテスクさや不気味さを滲ま ...
Parquet Courts『Wide Awake』【フジロック初日を盛り上げるストレートなガレージロック】
いよいよ開催目前に迫った今年のフジロック。Kendrick Lamar、Bob Dylanの2、3日目と比べると、初日のメンツ、なんか全体的にパンチが弱いんじゃないの、と思う人もいるかもしれない。いやいや、金曜日だってしっかり熱い! ...
Snail Mail『Heat Wave』【ロックは死んだと言われるようなアメリカから、若いギターロックの新しい風が吹き始める】
カタツムリ郵便、ってものすごく遅いんだろうな。しかも稼働するのは梅雨の時期限定。悲しいかな、手紙を送り届ける前に夏が来てしまう。そんなどこか童謡めいたイメージが浮かんでしまったのだが、弱冠19歳ということに、どうしても触れなくてはなら ...
Yonatan Gat『Cue the Machines』【このごちゃごちゃした最高な音楽を堪能あれ】
元々、イスラエルのオルタナかつサイケなバンドのギタリストだったらしい。その前提を踏まえると、民俗的な歌声、ほとばしるようなギタープレイ、たたみかける曲展開、という特徴が納得できる。さらにサーフロック、ガレージ的要素なんかも加わり、噛み ...
August Greene『OPTIMISTIC feat.Brandy』【この並び、ずるくないですかと言いたくなるスーパーユニット】
当初、Amazonでのデジタル配信でしか聴けなかったが、Spotifyでも配信された。これは朗報。MVはこれしかないので(やたらとかっこいいライブセッション映像も見られるが)、今回はこちらの曲をご紹介したい。August Greene ...
Tierra Whack『Pet Cemetery』【まんまとはまってしまえる、はまって楽しい、夢のような世界へようこそ】
掌編小説というやつが好きだ。堅苦しいなら、ショートショートとでも言うべきか。でも星新一的なものよりももっと短い、Sudden Fiction、と呼ばれるような、昔アメリカで流行った超短編小説が一番近いだろう。一瞬の夢を切り取ったような ...
Janelle Monáe『Make Me Feel』【どうやらこの曲の製作にPrinceが何かしら関わっているらしい】
具体的な形は不明だが、どうやらこの曲の製作にPrinceが何かしら関わっているらしい。真偽はともかくとして、その魂や意志を引き継いだような、圧倒的「Prince」感。ファンクで、ポップで、楽曲全体から輝きが放たれている。新作アルバムは ...
Friendly Fires『Love Like Waves』【久々の復活! 胸がときめくロマンチックさも健在】
アクションゲームをしていると出てくる概念、それがフレンドリーファイヤーだ。やたらと下手なわたしは、味方が一番の敵だった、みたいな感じで、仲間にダメージを与えまくっている。そんな常時フレンドリーファイヤー状態なので、Friendly F ...
The Get Up Kids『Maybe』【初期衝動を保ち続ける永遠のパンクキッズ】
かつてエモコアというジャンルがあったのだが、そんな、なつかしすぎる言葉を聞いて真っ先に思い浮かぶのが、The Get Up Kidsである。もうバンド名からして、アンビエントミュージックみたいなことをやりそうにないところがいい(やった ...