Brandon Coleman『All Around The World』【耳なじみはいいのに刺激的なLA新世代ジャズ】
またもや、Brainfeederである。このレーベルのアーティストを頻繁に紹介している気がするが、今回もおつき合い願いたい。今、最も勢いに乗っているレーベルの一つに違いなく、もちろん、わたしの琴線に触れるから取り上げがち、ということも ...
Ramones『She’s The One』【ただ音を聴いて、感じるだけでいい】
まさかRamonesのレビューを書けるとは! 何故、今、Ramones? という疑問があるかもしれないが、まさにうってつけのタイミングなのである。1978年リリースの「Road to Ruin」(4枚目のオリジナルアルバム)が40周年 ...
Aphex Twin『T69 Collapse』【この音源を聴くだけで、意識が軽くぶっ飛ぶよう】
9月発売のEPからの曲。ライブ中のビジュアル映像も担当するクリエーター、WEIRDCOREによるMVもご堪能いただきたい。ショートムービー風の明確なストーリーがないため、ストレートなメッセージはつかみにくいが、創造的かつ破滅的、という ...
Silk City『Only Can Get Better』【これを聴いて踊らずにいられようか!】
これを聴いて踊らずにいられようか。思わず、反語的物言いから始めてしまったが、何しろ、この聞きなじみのない名前の正体は、DiploとMark Ronsonのユニットなのだ。これはやばい、もう間違いない。曲を耳にすれば、確実に、身体を揺ら ...
Louis Cole『Things』【正直言って、私は恐れ入っている。感服つかまつった】
前年の大傑作、Thundercatの「Drunk」。そのプロデューサーの一人でもある、Louis Coleのソロ作である。彼のマルチな才能は、このメロディセンスにおいてもうかがえる。正直言って、私は恐れ入っている。感服つかまつった。な ...
Clean Bandit『Solo feat. Demi Lovato』【そうだ、京都行こう。そんな私の京都への憧れはこのMVで解消】
そうだ、京都行こう。そんな夢のような言葉とは十年以上もご無沙汰だ。前に訪れたときは、今ほど外国人観光客が多くなかったはず。今や、平日でも大変な混雑なんだろう(インバウンド増加はありがたいし、海外の方が魅力を感じてくれるのはうれしいのだ ...
Ross From Friends『Pale Blue Dot』
【こんなの深夜に聴いたらテンション上がるわー、踊りたいわー】
暑かった今年の夏も、終わってしまった。酷暑にうんざりしたのは確かだが、終わってしまえばさみしくなるのも、いつものことではある。この夏の後悔はいくつもあるが、その一つがSonicmaniaに(というかSummerSonicもそうだが)行 ...
Part-Time Friends『Born to Try』【俺でも幸せになっていいんだ、的な、ある種の安心感】
まさに、好感度大、と言える曲だ。軽快な音が淡々と流れていく。ほどほどの距離感で重なり合う男女の歌声。何よりMVがちっともキラキラしていないのが、いい。二人のぱっとしなさが、いい。俺でも幸せになっていいんだ、的な、ある種の安心感を抱かせ ...
Jon Spencer『Do The Trash Can』
【ねっとりとしたダークさでは、ソロのほうが強めかものJonらしいブルーズ魂】
稀代のブルーズ野郎、Jon Spencer Blues Explosion(JSBX)を率いるJonがソロ作品を発表した。ソロ? 元から自分の名前入ってるじゃん、え、ソロ? と二度ほどソロの意味を問いかけた私がいた。そんな私も、ジョン ...
Jamie Isaac『Wings』【ムーディーでうっとり度満点、最高じゃないか】
このロマンティックなイントロ、最高じゃないか。ムーディーでうっとり度満点。サウスロンドンが熱い、と以前もこのレビューでも取り上げてきたが、勢いは留まるところを知らないようだ。彼の新譜に、度肝を抜かれている。雑多かつ理知的、そして都会の ...