玉置浩二『花束』
【感情を120%溢れさせながら歌うパフォーマンスで今も新曲が聴ける喜び】
玉置浩二という人はそのエキセントリックさでもつとに目立ってて、そのエキセントリックさは長渕剛、宮本浩次といったあたりとともに横綱級だと個人的に思っている(本当にすみませんすみません!)のだけれど、そんなにエキセントリックな3人にもう1 ...
みねこ美根『僕らは飛べるようにできてる』
【手のひらで作り出した作品で魅了し、音楽に目を向けさせる作家】
歌を唄う人が気になってネットで検索したときに、音楽以外の活動が並列、あるいは渾然一体となって発信されているとワクワクする。踊って唄い、弾いて唄うのと同様に、歯科医になって唄ってもいい。みねこ美根のMV、実写コマ撮りのクラフトアニメーシ ...
プールと銃口『SUMMER KILLS ME』
【男男女女4人ボーカルバンドというのは初めて見た】
なんかこれスゴい。メイン男性ボーカルギターが歌ってるところにもうひとりの女性ギターがボーカルとしてクロスしてくるから、ああ、これは混声ツインボーカルバンドなんだなと思ってたら、ベースも歌い始めて、そしたらドラムも歌いだす。おいおいこれ ...
The Wedding Present『We Should Be Together』
【テイストを幾分抑えたようなアレンジでも心が踊らされる】
今から考えてみれば、それもどうだろうか、という疑問がないでもないのだが、かつて私は、The Wedding Presentが史上最高にかっこいいバンド名だと思っていた。なんたって、ウェディングプレゼントだもの。くり返すが、ウェディング ...
sumika『Lamp』
【こんなに能天気な印象の曲が人の心を鼓舞してくれるというのがすごい】
昨年末くらいにテレビをつけてたらいきなりsumika出てきてた。高校サッカーの事前宣伝的な番組で、sumikaのメンバーが高校生サッカー選手と話をしてた。なんかシュールで面白かった。sumikaが高校サッカーの応援歌として『本音』を提 ...
polly『Slow Goodbye』
【自分自身が大切なものを忘れてしまうのは何故か】
栃木県宇都宮市出身のロックバンドと、タワレコのアーチストプロフィール欄には書いてある。彼らに関して具体的に書いてあるのはそのくらいで、彼ら自身のwebサイトにもSNSのプロフィール欄にもジャンルなど具体的なことは書かれていない。楽曲に ...
RADWIMPS『あいたい』
【込められた想いのリアルさにハッとさせられる】
RADWIMPSの、10年続けている東日本大震災に向けて作り続けている、これが10年目の曲。無名の僕だってあの震災には世界観も、人生そのものも影響を受けた。それは著名であれ無名であれ、関係なく多くの人に影響を与えたはずで。震災から毎月 ...
松任谷由実『Hello,my friend』
【SNS時代の、春は別れの季節】
春は別れの季節。卒業によって半強制的にそれまでの人間関係から切り離される。今ならば、SNSでつながってさえいれば連絡を取り合うこともできる。無理に連絡を取らなくても、相手が投稿し続けてさえいれば近況を知ることができる。しかしそんなSN ...
TOMOO『ロマンスをこえよう』
【こういうグッとくるバラードにこそ将来性を感じてしまう】
2年前に取り上げたTOMOOのバラード。このところインスタの更新が頻繁だなあと思っていたらシングルがリリースされたとかで、その『HONEY BOY』という曲は思いっきりなポップナンバーで、ああ、こういうのやるんだなと思いつつも、悪くな ...
レイラ『ふたりのせかい』
【不安の中の幸せという今の時代に決定的に必要なもの】
軽快なギターリフから始まるこの曲が、先に進むにつれてどんどんと壮大な印象に変わっていく。しかし一般的に壮大な印象を与える曲に共通している重さというものが一切無くて、心地良い。「世界が終わってしまっても」という歌詞には世紀末的な終末感が ...