The Kooks『Pamela』【久々の再会で、軽快UKロックの魅力を再確認】
昨年発売のアルバムから、アニメーションリリックビデオが公開となった。アニメもおしゃれ風で、軽快なロックがたまらない。彼らの作品を久々に聴いたが、どれも名曲ぞろい。改めて好きになった。ただ、The Kooksでわたしが思い起こすのは別の ...
路地『日々を鳴らせば』【知っている人だけがこっそりとマイフェイバリットな音楽として愛でているような】
新年度に入って、路地の新しいMVが公開されていた。この曲が配信を開始するということとリンクしたMV公開だと思うが、これがまた心地良い。彼らのレビューを最初にしたのが2015年で、それから約3年半経過している。当時のレビューの中でまだ3 ...
sumika『Familia』
【怒濤のテンポと展開〜確固とした音楽をつかんで昇華していく過程】
何だろうこのテンポの良さは。Bメロ、いやどこがAメロでBメロなのかもよく判らないくらいなめまぐるしい展開なので時間で言うけど、46秒から1分7秒あたりの息つくヒマを与えないような歌詞の連射で、その歌メロの音階のアップダウンが激しいジェ ...
POLTA『さいごのドライブ』【次の新生活に軽やかに心を馳せることができる別れの歌】
ポップに明るく深刻なことを歌わせたらPOLTAの右に出るものはいない、というのが前回のPOLTAのレビューでも冒頭から断言した評価なのだが、この曲でもまったくそれが当てはまる。今回の場合深刻というか、切ないということなのかもしれないけ ...
WANIMA『アゲイン』【何も持たざる者たちへの福音のような輝ける存在】
WANIMAはカッコいいな。何が一体カッコいいんだろうと考えてみて、至った答えは「普通である」ということだった。演奏を聴いていて特別超絶なテクニックや機材を使っているわけじゃない。音楽をやってるとやっぱり他との差別化というか自分たちだ ...
それでも尚、未来に媚びる『まれびと』【これは、アップテンポなバラードである】
それでも尚、未来に媚びるっていうのはどういう意味なんだろうとか、バンド名の途中に句読点があるっていうのはなんとも表記しづらいなとか、ドリカムとかミスチルみたいに省略するのならソレナオなのかソレミラなのかソレコビなのか一体どう呼ばれてる ...
Methyl Ethel『Trip the Mains』【サイケデリックポップの聖地、オーストラリア、パース】
オーストラリア、パース。この街は現在、サイケデリックポップの中心地、と言えるのではないか。Methyl Ethel同様、新作を出したばかりのPondもパース出身だ。Pondは元Tame ImpalaのNick Allbrookのバンド ...
ヨルシカ『パレード』【不安だけが増幅する装置がそこここに潜められているよう】
ふと出会うMVのサウンドが透明感あって、動画もイカしてて、いや、イカしてるというのはちょっと違うけど、けっして無視できないようなオーラを持ってて。ヨルシカというユニットなのかバンドなのかはよくわからないものの、n-bunaとsuisと ...
森ゆめな『キラキラ』
【4月に新しい生活に飛び込もうという人たちに僕はこの曲を贈るよ。きっと大丈夫】
新しいことに向かっていくときに、不安がない人なんているわけなくて、誰もが怖かったりして足が震える。それは変化につきもののことで、仕方ない。だが変化というのはマイナスへだけ向かっているのではなくて、プラスの良いことが起こる可能性だってか ...
LUCKY TAPES『MOOD』【思考を尽くして辿り着くLUCKY TAPESの刹那的な態度】
刹那的、といえば良いのだろうか。この曲に広がる投げやりな態度表明。だが本当に今しか見ずに刹那に耽っているとはとても思えず。所詮という言葉があるけれど、人が行き来できる範囲には上にも下にも右にも左にも限界があって、今居る場所で何ができる ...