wacci『劇』
【そうあって欲しいという男性側の願望だろう。ズルい、ズルいよ】
ズルい。ズルいよこの曲は。女性の方が勝手に恋したのだから、あなたには迷惑なんてかけずに身を引きます的な内容の歌。もちろんそういう心模様は存在するだろうけれど、それを男性グループが歌うか? それ、男性の願望なんじゃないか、後腐れ的展開は ...
JJ-LAND『しわ』
【現実を超える希望を持つ強さが、理屈を超えたところでのエネルギーにつながるよ】
永遠という言葉を信じてもいいのはいったい何歳までなのだろうか。若い頃は今自分がやっていることをずっと続けていけるのだと普通に思う。だがある時そんなのは叶わない寝言なのだと気付いてしまう。子供ができると、この子の成長を永遠に見続けること ...
V6『僕らは まだ』
【転機に際して隣で笑顔を見せ合える友達】
V6解散。それは11月の話なのでまだ解散しているわけじゃないけれど、解散することはすでに発表されている。カミセンとかトニセンとかいってた彼らもカミングセンチュリーであるはずの21世紀になってもう20年、メンバー全員が40代になっている ...
あみのめ『サヨナラ』
【街の記憶、陽射しの記憶、出会いの記憶】
スマホのバッテリー残量が半分以下になってるのに、ゲームの中でパワー回復アイテムを使ってしばらく集中していると、無意識の中では充電が回復していたような錯覚をしていて、バッテリー残10%のアラートにびっくりした。あみのめの「サヨナラ」のP ...
Subway Daydream『Teddy Bear』
【期待するだけでワクワクしてしまう軽快なポップミュージック】
軽快だということが正義だということがよくわかる曲だ。この曲に哲学的な内容とか無くてもいい、というか無い方がむしろいい。テディベアへの想いとか、そういうのを多少込めてあるのだろうと思うけれど、そんな想いなんてどうでもよくて、「テディベア ...
easy life『skeletons』
【浮遊感と疾走感が絶妙に組み合わさったこの曲】
英国レスターの5人組、easy lifeのデビューアルバムが発売された。レスターという都市に関しては、以前、Nick Moonや地元の大スターKasabianのレビューにおいて、岡崎慎司が所属しするチームが成し遂げた奇跡のプレミア優勝 ...
Miyuu『fly』
【ロードムービー的な雰囲気に満ちた、音楽と人】
好き。曲にどことなくロードムービー的な開放感が満ちている。シンガーとしての声量的なパワフルさがかなり違うけれど、開放感的な、今どこにいるのかよくわからない感じがSuperflyに似ている。どんなシンガーなのかよく知らなかったのでググっ ...
クジラ夜の街『ラフマジック』
【絶望的な状況を歌にしつつも、ハッピーエンドに感じさせる力を持っている】
この浮世離れした感が全体に広がっていて面白い。ちょっとしたフレーズや語尾の発し方、挟み込んでくるリフに、何よりこの物語性などがamazarashiに似たところがあって、しばらくはそんな感じにカテゴライズしつつ聴いていたけれど、なんか違 ...
JAGATARA『みちくさ』
【生きていれば、今もよくわからないような曲を作って歌っていたのではないか】
このあいだJAGATARAを久しぶりに聴きたくなって、聴いてみたら意外と普通だった。なんだろう、時代が丸くなってしまったのか、それともこちらの耳が丸くなってしまったのだろうか。JAGATARAは1980年代に活躍したバンドで、今ではフ ...
窪み『普遍』
【彼女にはどんな心の闇が秘められているのだろうか】
なんかすごいなこれ。なんかって何だよというツッコミが入ることを覚悟しつつも、なんかすごいとついつい言ってしまう。MVの映像はチープなアニメ、というか人形劇のようなしつらいで、ごていねいにも舞台に幕が下がったり、舞台の背景がチェンジした ...