RIOT JUNCTION『約束』
【偏見に負けずに頑張ってバンドマン!】
恐怖は人を狂わせるのか、それとも恐怖は人間の心の底を表に出してしまうのか。それは東日本大震災の時に思ったことだが、昨今の新型コロナウィルス騒動でも同じことを思わされている。つい先日、Twitterで見た投稿。「楽器屋に行った。店を出た ...
中村一義『愛にしたわ。』【先の読めない殺伐としたご時世だからこそ】
ドラッグストアやスーパー、はたまた、コンビニで始業時間を前に並んでいる人たちが居て、目的はマスクや生活用品で、ゲシュタルト崩壊しつつある大衆心理の襞の中にもぐってみて、自分が買ったのは自動型掃除機の電池だけだった。多く選択肢があるほど ...
工藤ちゃん『バンドマンの女』【それでも、愛の無い正論や世間の評価だけで生きていけない】
「あの日ふたり見つめ合ったのに、ライブハウスでは他人行儀になるの〜♪」っていう、もぎり物販任されるならまだ身内気分だが、彼女とバレんように一般客でライブに来てって、中野や渋谷あたりのお笑い芸人を目指してバイトやヒモで食いつないでる系男 ...
noto『キャンドル(feat.羽方美紅)』【誰しもが自由に書き込んで紡いでいく音物語と、その活動基盤】
ボーカル不在のバンドだそうだ。じゃあインストバンドなのかというとそうじゃなくて、曲ごとにボーカルを呼んできて歌ってもらうとか。いやあ面倒だなあ。ライブやる時とかどうするんだろうか。1曲1曲ボーカルが交代して歌うんだろうか。それともその ...
Courteeners『Better Man』【マンチェスター出身という経歴にも思わず納得する曲のテイスト】
この曲のテイスト、マンチェスター出身という経歴にも思わず納得だ。デビュー当時にはビッグマウスとも評されたフロントマンの名はリアム。もし連想早押しクイズだったら、「マンチェスター、ビッグマウス、リアム」というキーワードでOasisと誤答 ...
NYAI『Pomason』
【とにかく面倒なことを言ったりしないでただただ「ポップ!」と叫びたい】
福岡のポップバンド。公式なプロフィールにはオルタナポップバンドと書いてあるけど、オルタナポップという括りってどうなんだろう。そもそも音楽に明確な境界線なんてないのだから、ジャンルがなんであろうと別にいいんだけれど、オルタナって便利な言 ...
KEEPON『夕涼みに』【HOSONOも注目する完全多重録音の若い奇才によるサウンドや如何に?】
KEEPONという高校生ミュージシャンの同時(?)多重録音風景MV。実際には1人が同時に録音できるわけがないので、それぞれのパートを録音して、その様子をビデオで撮って、あとから編集をするという作業の結果このMVはできている。このパター ...
堺正章『さらば恋人』【見てよこのマイクを持つ左手の小指の立て方の見事さ】
懐メロ番組というのが週に1度あって、前の番組からそのままになってついつい眺めていたりすることがある。昔ベストテン番組などでポップス全盛、後期にはロックバンドが登場するようになってきて、ロックバンドを支持する若者からすればポップス歌手が ...
宇宙まお『もう踊れない』【これから自分は自分のやりたいようにやりますよと宣言しているような】
初めて見た、宇宙まお。めちゃくちゃノスタルジーを感じさせる楽曲。なんだろうこれ、ちょっとしたフレーズとかメロディラインがティンパンアレイといしだあゆみがタッグを組んだアルバム『アワー・コネクション』を思い出させる。あの一体いつの時代な ...
木村結香『COLOR』【なにか幾層かのフィルター越しに聴かされているようで】
シンガーを好きになるというのは、その歌唱力のもの凄さに圧倒されるか、その人の声に恋をするかどちらかだ。100人が100人とも好きになるという声などなくて、蓼食う虫も好き好きで、どんな声のシンガーだって、どんなにへたくそなシンガーだって ...