PELICAN FANCLUB『記憶について』【「想い出をひとくち譲ってよ」って、なんてすごい歌詞なんだろう】
亡くなった友人のお別れの会を開催して、そこで集まった友人たちがひとりひとり故人の想い出を語った。その言葉たちには当たり前のように自分が知らない友人の姿があり、そこにはすでにこの世にいないはずの友人がいた。自分が知らない友人の姿を知ると ...
METAFIVE『Musical Chairs』
【もっとLEO今井を前面に押し出していけばいいのに】
昨年暮れに『Don’t Move』のMVを見た時にはぶったまげたMETAFIVE。なんじゃこのファンクなやつらはと思ってたけれども、こうして最新の曲を聴いてみるとまったくもってテクノ。思い返せばボーカルのLEO今井の風貌と ...
the peggies『LOVE TRIP』【バンドもののミュージックビデオとは】
the peggiesの北澤ゆうほの声は特徴があって、REBECCAのNOKKO、ジュディマリのYUKIなどに連なる、ある種女性ボーカルの王道的な系譜に属する。が、この王道ボーカリストの席はけっこう長いこと不在状態にあって、いくつもの ...
CICADA『YES』【声をただ聴いていたいと思える歌声】
歌声が、ファンになる時の重要な要素になるというのは誰も否定できないだろう。このCICADAというバンドの曲を聴くたびに、声が良いなあと強く思う。聴いて連想するのはm-floで、それはこのCICADAのトラックの持つHIP HOP的な要 ...
パクチーズ『君の好きな花』【アーチスト活動を本腰入れてやらない女優さんの歌】
アーチスト活動を本腰入れてやらない女優さんの歌を集めてます。若手だと宣伝のためにテレビ番組を一周する目的で歌のリリースが使われたり、映画のサウンドトラックに本編で唄っている音声が収録されたり形式は様々。
パクチーズの『君の ...
東京スカパラダイスオーケストラ『水琴窟 feat.上原ひろみ』
【実力のぶつかり合い】
スカパラの代表曲って一体なんだろうと思っても思っても思い浮かばない。でも曲を聴けばスカパラだとわかる。それはほとんどどの曲にも現れる主にドラムのスカビートがスカパラだと教えてくれるからだ。スカパラはホーンセクションがどうしても目立つの ...
せりかな『風になって』【ついつい応援したくなる、爽やかで清々しい表現者】
さわやかである。この人のことをよく知っているわけではないが、見ていて聴いていて爽やかで清々しい。特に大きな事務所に所属している形跡も見えず、1人で(もしくはそれに毛の生えた程度で)活動しているのだろう。地味に、だけどできる範囲のことは ...
METAFIVE『Don’t Move』【凄ズルい! オールスターキャストと一人一人の演奏熱】
高橋幸宏、小山田圭吾(Cornelius)、砂原良徳、TOWA TEI、ゴンドウトモヒコ、LEO今井によるバンド【METAFIVE】2016年1月13日のアルバム「META」発売に先がけ、アルバム収録曲「Don’t Mov ...
松本佳奈『Strings』
澄んだ太い声。太いのに、澄んでいる。こういう声の歌手は以前は多かったように思うのだが、最近はあまり耳にしない。あまりのオーソドックスさに歌が原点回帰したかのような新鮮さを感じる。いや、個人的な感想に過ぎないのだが。このオーソドックスな ...
植田真梨恵『彼に守ってほしい10のこと』
翻るに、椎名林檎、YUIやmiwa、更には、いきものがかりを含んでもいいかもしれない、フィメール・ボーカルとロック、ポップスの相性の良さは異性、もしくは対象性に向けてストレートにだけではなく、広汎に拓かれた「言語」でその歌が伝えられて ...