メメタァ『wall around』【いつまでそうしているつもりなんだとこの曲は迫ってくる】
誰もが逆風吹き荒れる中でこれからを考えずにいられない時期。そんなことは10代の専売特許だったはずなのに、今や誰もがこれまでの予測が通じない世界で悩み苦しんでいる。自分には一体未来はあるのかと。
そんなこと、これまでだって正 ...
杏沙子『見る目ないなぁ』【まずいお酒よりも懐深く包んでくれる。魔法の言葉】
ちょっと辛い出来事があって寂しい歌ばかり聴いていました。でも。ショッキングな言葉は抱えたくないし、絶望を突きつけられるのは嫌。それでいて、のしかかってくるつらい気持ちのノルマを消費できる程度に、自分を責めたい。そんな時に『見る目ないな ...
せりかな『優しい手』【変わったように見えて、彼女は実は何も変わっていない】
なんかイイなこの人。と思って聴いていたら、4年前にレビューしていたことに気づいた。どこかの野外ステージでギター1本弾き語りをしていたライブ動画とは動画としての完成度もサウンドもまったく違っていたから、無理もない。あわててその過去レビュ ...
the peggies『weekend』
【何かを持っている存在が平均的な若者の姿を目指していった結果どこに行きつくのか】
なんだろう垢抜けちゃって。2016年にレビューした 『LOVE TRIP』で見せていた垢抜けなさと、それ故のパワフルさとインパクトがあって、すごいなと思った。それに対してこの曲の垢抜け具合。洗練されているといってもいいのかもしれない。 ...
Arakezuri『リヴソング』【自分の幸せくらい自分で決めていいんだよ】
360度カメラを使った映像。新しい技術が出てくると新しい映像も生まれてくる。360度も見てる人がグルグル回すように視点を変えられるような映像にもできれば、こうして魚眼のような映像にすることもできる。しかし技術の結果をただ使っていても他 ...
SUPER BEAVER『ひとりで生きていたならば』
【今はどんな形でもどんな規模でも良いから】
SUPER BEAVER再メジャー契約、その第1弾シングルが先週リリース。喜ばしいニュースがある一方、ほぼすべてのアーチスト同様に彼らの15周年を記念したツアーが延期。シングルリリースはずいぶん前から決まって準備も進めてきただろうし、 ...
山崎あおい『0314』【勝手な自分のストーリーを投影するにはピッタリの、包容力のある曲】
昨日レビューしたmotorpoolの曲で女性ボーカルのコーラスが「あれっ、何か聴こえた?」程度の存在感だと書いて。そんな書き方したら怒られたりしないかなとビクビクしながらサイトを見ていたら、この山崎あおいさんは彼女のソロとして活動をし ...
motorpool『Cloudy』【日常の中に時たま偶然に現れる一瞬の輝きのような時間を音で再現してくれるようなポップミュージック】
イントロから爽やか。ただ鍵盤だけのイントロというのはよくあって、そういうのが爽やかなのもよくあるけれど、この曲は最初っから鍵盤だけというのではない。鍵盤だけで爽やかなイントロの曲は他の音が混ざってきた時に「もう、鍵盤だけで進んでくれよ ...
あのね『暗闇を抜けたら』【悲しみマックスな現状と明確に向き合うこと】
みんな一緒に不幸になって欲しいな
そしたらこんなに悲しくならないのにな
冒頭の歌詞から「えええええ?」ってなる。どんだけ不幸やねん。どんだけ悲しいんやねん。そんな悲しみマックスな歌詞をサラリと平然と歌う。な ...
城戸あき子『Rain』
【人を緩やかにポジティブにさせていく力を持っている曲】
めっちゃポップ。このローテンポなのにポップ感に溢れているテイストっていったいなんだろう、この城戸あき子って誰なんだろうって数秒考えて、ああああああ! これはcicadaのボーカルの人じゃんという結論に至る。cicada、知ってますか? ...