ノンブラリ『凪』
【うだるような暑さの日々の中で一服の清涼感をもたらしてくれるようだ】
さみしくなるのを止めたのだ。盲点だ。さみしくなるのは止められるのか。そうはいっても悲しいことやさみしいことが起きたとき、人は悲しくなったりさみしくなったりするものではないのか。違うのか。どうやら違うようだ。ある特定の状態になったら必ず ...
ケイスケさんのお洋服ズ『おせんちとーきょー』【もうとにかく楽しそうで、ハッピーが満ちあふれた歌】
またわけのわからない名前のバンドがいるもんだなあと思って眺めてたら、これ、おかありなじゃないですか。そう、おかありなといえば昨年の年間アクセスランキングの1位と2位を独占した人気者。他ではどうか知らないけれど、musiplではめっちゃ ...
ナキシラベ『ARCHE』【練り上げられたサウンドに支えられた、ロックの名曲の資格を十分に持った曲】
ナキシラベの新MVカッコいいな。前回レビューした曲よりも、ツインボーカルのいわさきゆりえの歌が明確に入っていて、さらにカッコいい。さすうきょうの歌もかなり低音域もカバーしてて、そのレンジの広さとそのすべてでインパクトある歌声が披露され ...
SAPPY『pathos』【求道者のようなシューゲイザー愛を感じる振切ったサウンド】
SAPPYの新MV。振り切れてるなあ〜。2013年のレビューの時のポップさとはまったく違ってて、歌があるんだか無いんだか。無いよねこれ、歌無いよね。あるけどね、でも無いよね。だからといってインストバンドと言い切る自信はさらさらない。う ...
ぼくひかる『ひみつ』【靄のようなものの向こうで、ちょっとだけ明かされる秘密のような、アーチストと曲】
古い8mmフィルムのような映像に、鼻声なのかエフェクトなのか判らないもののシンガーの喉とリスナーの耳の間に靄のようなものがさえぎっているような歌声が流れている。こういう「手の届かなさ」というものが、実は好き。YouTubeにいくつか貼 ...
川本真琴と峯田和伸『新しい友達 II』【友達ってなんだろう。新しい友達ってなんだろう】
川本真琴の新作が来月リリース予定。9年ぶりのアルバムということでMVが公開。MV曲は新しい友達Ⅱで、峯田和伸とのデュエット曲。MV冒頭からおっさんが走ってて、「おっ、峯田髪切った? それにしても太った? 大きな目が細くなるくらいむくん ...
BiSH『DiSTANCE』【生き残っていくための、他との差異を打ち出す必要性】
アイドルグループというカテゴリーを頭に思い描いてしまうと、もうそのカテゴリーに属するといわれる人たちの中にあるはずの違いを理解しようという努力を放棄してしまう。それはロックバンドというカテゴリーを頭に描いて、ロックバンドをすべて同じも ...
緑黄色社会『幸せ』【難しいその些細な積み重ねをきちんとやりさえすれば、結果は出せるのだ】
緑黄色社会についてレビューしたのはもう2年半も前のことだ。レビューを1度しても、その後活躍がなければバンドの名前を目にすることはなくなる。SEARCHタブをクリックした先にはたくさんのバンド/アーチスト名が並び、それらのすべてをレビュ ...
TETORA『今日くらいは』
【やもやとした壁を取っ払ってくれる、ライブ映像が与えるインパクト】
TETORA、最近MVをたくさん公開している様子。最初にレビューしたのはずいぶん昔のような気がしてたが実際は昨年の9月で、まだ1年も経っていない。それからしばらく忘れてたら北沢東京氏が同じ曲でレビューしたのが今年の4月。同じ曲じゃなく ...
Bacon『スタンドバイミー』【きっと彼らは過去を引きずりながら生きる派の人】
この学生服の似合わないこと。いや、似合わないのか、似合い過ぎているのか。中学生高校生なんて大半がこんなダサさじゃないだろうか。そうだそうだ、本当にダサくてリアルだ。学生服が似合わないのではなくて、学生服がダサいのだ。こういうダサさを表 ...