忘れてモーテルズ『馬鹿野郎はお前のほうだ』
【新宿JAMを思い出させてくれる嬉しいMV】
シンプルの極みというべきサウンドに楽曲。一種アナクロな感じだと受け取る人もいるだろうし、多分その感情は間違っていない。表現は常に進化するもので、音楽もその例に漏れず。今やジャンルはどんどん細分化し、これまでにない表現を求めるが故にどん ...
高中正義『Eary Bird』【時代時代の代表的なギタリストの音を聞き返してみて、やっぱ高中スゴいわ】
誰とはいわないが、日本を代表するギタリストの音が、久しぶりに聴いたら「アレ、こんなにペラペラだっけ?」と驚いたことがある。いや、ペラペラだからダメということではないんだけれども、その頃にはそれがペラペラだとは感じなかったんだろうなと思 ...
JOHN LENNON『Happy Xmas(War Is Over)』【今ではクリスマス・シーズンと平和を願う歌として】
近年は終末期医療に関して多様な認知が高まってきているゆえに、精神科医のエリザベス・キューブラ=ロスの受容プロセスがガイドライン的に参照、かえりみられることがある。あくまで誰しもではないとことわりを入れておきつつ、自身の生命の終わり、ま ...
あいみょん『愛を伝えたいだとか』【それぞれの正義の中で、我を通す者に相応しい色】
『スターウォーズ』が、物語を買いまくって自社製品化するD社の手に渡った。シンデレラや白雪姫はグリムが、人魚姫はアンデルセンが創作したことすら知らない子どもたちが居るように、いずれルーカスも知らず、Dズニーリゾートで楽しまれるようになる ...
The Belligerents『Science Fiction』【CDショップで一目惚れした、弾けるようなひねくれポップネス】
ネットショップに加え、ストリーミングサービスの充実も甚だしい。便利さに慣れすぎて、もういよいよ実店舗はいらないんじゃないか、行く必要ないんじゃないか、と思い始めた矢先のこと。久しぶりに巨大CDショップを訪れ、視聴してみて思った。あ、や ...
白い朝に咲く『日々の泡』【正面から向き合って、聴いてみる価値はある表現】
切り裂くような声。こういう声は、自我がやむにやまれず噴火のように表面に出ていく、その時の勢いのようなものを積み重ねるなかで形成されていく声なのだろうと思う。内面を表に出さず抱え込む人には獲得できない、ましてやたいした内面を持たない人で ...
民謡クルセイダーズ『会津磐梯山』【今は今なりの伝統への距離感と遊び方】
縁があって、マレーシアの方々と会う機会が多く、彼らは挨拶代わりに「Sudah Makan?」と言い、要は「ご飯食べたの?」ということで、食べてないなら一緒に行こうよ、とか、食べていてもお茶くらいでも、となる。多民族国家を繋ぐ言葉はちゃ ...
キリンジ『エイリアンズ』【ヨソ者たちのための中心を回流するアンセムとして】
まだ、2017年も終わっていないままに、何かしらあまたの報道の偏向に対して、あたかもエイリアンズな気持ちになることが増えすぎておかしくなりそうで、少しばかり彼らについての自身が知っていることを書こうと思う。私事はいいにしても、世事はこ ...
Lucky Kilimanjaro『Favorite Fantasy』【これはシティポップなのか?そもそもシティポップって何だ?】
とても軽快なポップミュージック。そしてどことなく懐かしい印象。こういうのを、シティポップと呼んでいいのだろうか、よくわからない。例えば冒頭から「青山通りを抜け」や「ロンリーボーイ/ロンリーガール」「魔法をかけ」といったフレーズが散りば ...
Ribet towns『メトロ』【自分の中に在るはずの想像の力を、この曲は思い起させてくれる】
アイリッシュな雰囲気のするギターのストロークがとても可愛くて、楽曲は終始祝祭の雰囲気に包まれているようだ。歌われているのは地下鉄に乗って人に会いに行く、その中での出来事がいくつか。ただの地下鉄なのに、地底人が出てきそうだなんてまた可愛 ...