The Natvral『Sylvia, the Cup of Youth』
【彼自身のパーソナルな部分を開いて見せてくれたような曲】
今回は元The Pains of Being Pure at HeartのKip Bermanのソロプロジェクトを取り上げたい。2000年代のインディーズシーンにおいて、シューゲイザー・ドリームポップの再興隆を担ったバンドの中心メンバ ...
YeYe × BASI『おとな』
【自由に形を変えつつも、芯のところは譲らないのだなあ】
YeYeのことを最初にレビューしたのが2014年のことで、その時は本人が不思議な踊りを披露しながら歌うというMVで、ワンショットで撮影されていて妙にライブ感があって、生々しい印象があった。生々しいと同時に浮世離れしたふわふわ感も漂って ...
インナージャーニー『グッバイ来世でまた会おう』
【華やかさの薄いメンバーによる、地味に華やかなバンドサウンド】
聴いていてとても心地いい。落ち着くのだ。これをノスタルジーとかレトロとか表現するのはレビュアーとしての死を意味すると勝手に思うので、そんな陳腐な言葉で終わりにするわけにはいかないのだが、じゃあなんなんだろうか。このバンド、一人一人に特 ...
TRIPLANE『東京』
【今こそより必要性を増している、優しい歌】
いいな。TRIPLANEの歌はどれも沁みる。だがこの『東京』は特に沁みる。思えば10年とちょっと前に東京を離れて京都にやってきて、以来その場所は住んでた頃よりも特別な場所になっていった。そもそも憧れて行った場所だ。そこから離れることで ...
KOWAREMONO『SILENT』
【全部自分で弾いているのだよといわんばかりの、ギタリストの地味なアピールポイント】
ミュージシャンの自宅スタジオと思われる空間で演奏するMV。いや、自宅かどうかわからんけど、そこそこ狭いスペースに片山博文氏と鍵盤の女性がいて、そこにミキサーやなんやらの録音用機材が並んでいる。通常スタジオではミキサーなどの卓があるとこ ...
カミナリグモ『Witchy Girl』
【何年前とかじゃない「昔のいつか」に行ける曲】
とても暖かい気持ちになれる。と同時にどこか懐かしい。こういう音楽聴いたことあるよなあというのはもしかするとミュージシャンに対して褒め言葉にはなっていないかもしれないとビクビクしながらも、やっぱりどこか懐かしい。もちろんどこかで聴いたこ ...
Joe Strummer『I Fought The Law』
【彼が貫き通したパンク的アティチュード】
まさにレジェンド、The Clash。そのフロントマンでありパンクシーンのカリスマ、Joe Strummerの没後20年が近づきつつある。そんなことも関係しているのか、今年3月にはThe Clash以降のキャリアにおける名曲、未公開曲 ...
Dortmund Moon Sliders『Night Walk』
【なんとも絶妙なバランスの良さが際立つ】
ポップ、というのともちょっと違う。かといってロックでもなさそうな、シティポップでもなければ、一体これはなんなんだろうか。とても洗練されていて、聴いていてとても心地いい。聴いて心地よければそれだけでよくて、ジャンルなんてどうでもいいじゃ ...
Sean『LAの道を-Road of LA-』
【この人天才かもしれんとか不覚にも思ってしまったりする】
あやしい外国人の不思議な曲のMV。あやしいけれど、なんかイイ。なんかというか、めっちゃイイ。MVの中で黄緑のジャケットを着てるのがどうやらSeanくんらしい。この曲を含めて数本のMVを公開しているのだけれど、どれにも彼の音楽愛が溢れて ...
フジファブリック『たりないすくない feat.幾田りら』
【いろんな人とコラボして歌ってるフジファ】
フジファブリックのYouTubeではこのところ色々なシンガーとコラボ、というかフィーチャーしたパフォーマンスが多い。それは3月にリリースされた『I Love You』というアルバムにそういうコラボがいくつかあるからなのだが、そのMV動 ...