フレンズ『地球を越えても』【緩さと爽やかさが曲全体に溢れてて滲んでるパーティーバンド】
宇宙人設定なのだろうかフレンズ。地球を飛び出してどこかの星のパーティーに潜入してもすぐに馴染んで楽しんでで、結局ステージに上がって演奏しちゃうって、前回レビューした『常夏ヴァカンス』とまったく同じで。同じといってもそれはマイナス評価を ...
Landfill Crew『Landfill Crew』【架空のアニメバンドによる、肩の力が抜けた自然なロック】
RancidのTim Armstrong率いる、架空の80’s風アニメーションパンクバンド。その設定、どうしてもGorillazを想起してしまう。そちらは3Dホログラムとしてステージに登場した挙句、今やDamon Albarn本人が堂 ...
ACE COLLECTION『Lady』【曲を全速力で駆け抜けていく。その怒濤ぶりが実に心地良い】
切れが良い。スペーシーなサウンドだなあと一瞬感じたが、サウンド自体は特にスペーシーな要素がそんなにあるわけじゃなくて、ボーカルの声質、これはエフェクトの影響も大きいのか、そうじゃないのか判らないけれど、この声質がそう感じさせる源だと理 ...
ヒカシュー『放射能(Radioactivity)』
【今日であれから8年。どのくらいの人がまだあの日のことを覚えているんだろうか】
今日であれから8年。この間さまざまな災害が世界中を襲って、その度に多くの人が死んだり被災して住処を失ったりしてきて。でもまあ自然に文句を言うわけにもいかず、だって雨が降る時は降るし、地震だって起きる時は起きる。その責任を誰に押し付けれ ...
MONKEY MAJIK × 岡崎体育『留学生』
【岡崎体育の本領発揮、そしてMONKEY MAJIKの秀逸アルバムへと】
異色の組み合わせはNHK朝ドラ『まんぷく』で、主人公を逮捕した進駐軍のMP役で共演した3人ということで。ドラマのことも話題になったが、やはり彼らの主戦場は音楽だなというのを遺憾なく発揮したこの曲MV、めっちゃイイ。日本語詞を英語風に歌 ...
Nabowa『PARK ON MARS [AFTERNOON]』【結成15周年を迎えるNabowaのカムバック】
誰かとの対話下で沈黙の間に天使が通るという表現があれば、その気まずさをしてカップなりグラスの破擦音を鳴らすなんてのも今はあるかもしれないが、結成15周年を迎えるNabowaのカムバックのリードは「Park On Mars」で、また、フ ...
嘉門タツオ『HEY ! 浄土 ~生きてるうちが花なんだぜ~』【ずっと年上のおもろいオッチャンとして、嘉門タツオが居てくれるこの安心感】
結局、一番面白いのは身内の話題でしょう。なんでこんなことで笑い続けられたのか、という記憶は、友だちや家族と共にある。それ以外で、呼吸困難で死ぬかと思うほど笑った体験は、嘉門達夫でしかない。笑い続けながら、やばい苦しい、恐怖したその時の ...
Sharon Van Etten『Seventeen』【すでに2019年ベスト候補が! 丁寧に紡がれた名アルバム】
2019年も早いもので、もう3月に突入した。ということで、もう言ってもいいよね、出ました、今年のベストアルバム最有力! もはや、お約束のような時期尚早宣言ではあるが、すばらしい作品であることにまちがいない。そこは、しっかり太鼓判を押さ ...
シゼントウタ『耳』【楽器演奏の面白さに気付くきっかけになるかもしれない優れたバンドMV】
バンドのMVを作る時にメンバーの演奏シーンをどうするのかは大きなテーマ。いっそメンバーが全員出てこなくてモデルさんだけが登場するイメージビデオにするならともかく、メンバーが出るのなら演奏のみのメンバーだって出すべきだ。ボーカルだけが最 ...
Ducks『Lume』【この屋上はどこなんだろうか、手摺無い屋上での撮影は恐くなかったんだろうか】
どこかのビルの屋上で撮影されているMV。見る限り、そんなに広いスペースではなく、しかしかなりの高層の屋上。屋上には手摺や柵が見当たらないので、普通の人が上がることを想定された作りではない。エアコンの室外機が置かれているだけの場所なら、 ...