Crispy Camera Club『ネイビー・ショア』【彼らの新作MVは驚くほどのトロピカーナ感】
Crispy Camera Clubの新作MVは驚くほどのトロピカーナ感にあふれていた。ちょっと待て。彼らは京都のバンドで、最初のMVは叡山電車で奥まで行った山の中で撮影してただろう。良い感じのウッドハウス(?)前で歌ってた姿がとても ...
Mega Shinnosuke『本音』【居場所を、誰もが求めては、失敗を繰り返す。それでも、人が人である以上、そういう相手を、場所を、求めるのだ】
誰もが公明正大だけで生きているわけもなくて、隠しごとや後ろ暗いことがあることを秘めつつ生きているわけで、だから本当は他人の痛みも弱みも理解できるはずなのに、他人の暗さには攻撃的に罵倒することはよくある。ターゲットが有名人の不祥事ならば ...
Gus Dapperton『Fill Me Up Anthem』【うだるような暑さの中で聴いても清涼感を漂わせるようなポップの魅力】
ポップアイコンとして、NYのファッションメディアでも注目されているGus Dapperton。ファッション界隈のことに疎すぎる私にも、このMVから、なんだかおしゃれな感じだな、という程度のことは伝わってくる。洗練さとしやなかさが備わっ ...
Miyake Haruka『空白』【最初から無かったことにできればどんなに楽だろうに、無かったことになんてできやしない】
子供の頃の記憶なんてほとんど無い。祖父の記憶は数枚残っている写真にある姿だ。保育園の頃の僕と手をつないで神社で並んで立っているじいちゃん。どんな声だったのかも思い出せない。保育園に通って、小学校に行ったことは事実だが、そのほとんどを思 ...
田中ヤコブ『THE FOG』【人の意識を弛緩させるドラッグ的な効用がある不思議な曲】
めっちゃなごむ。音楽の世界でナゴムというと旧い世代にとってはニューウェイブロックというか、ケラ氏がやってたインディーズレーベル的な音楽ということになるのだが、あれは全然なごめないんだよね。やっぱインディーズだから過激な音楽ばかりになっ ...
clammbon『タイムライン』【歌が聴こえてる、それぞれのタイムライン】
抽象的な図形が様々に次々と現れては次に移っていく。クラムボン原田の軽やかで芯の強い歌声とシンクロするように流れていく。タイトルのタイムラインとはなんだろうか。今さらだなその質問。人々が携帯電話からスマホに乗り換え、SNSも様々なサービ ...
きしのりこ『感謝状』
【あの時の手配りチラシから1名、動画に歌声にも今辿り着けました】
もう十数年前のこと。秋葉原できしさんが告知チラシを配っていて、そこでは唄っていなくて、家帰って検索したら、たぶんチラシのことをほげほげと呼んでいて「今日は秋葉原でほげほげを30枚配れました」みたいな日記が更新されていた。ほげほげに関し ...
ワタナベシュウヘイ『I’m free』【ポジティブさをちょっとだけ分けてくれそうなポップチューン】
夢見る覚悟を決めたのさ。この歌詞にすべてがこめられている。自分の好きに生きるということが夢を見るということなのだろうし、それには当然苦労も伴う。安定した生活が楽に決まっているけれど、その楽な道がどこかの企業に勤めるということであれば、 ...
SOFI TUKKER『Swing』【いい意味で、なんかやばそう、みたいな雰囲気は伝わるのではないだろうか】
フジロック同様、サマソニもチケットがソールドアウト状態。今年の夏フェスは大盛況だ。サマソニは20周年を迎え、久々の3日間開催となる。いよいよ今週末に迫り、日曜日だけ参加予定の私もそわそわしっ放しだ。この日(8/18 東京会場)はヘッド ...
The Shiawase『八重歯のキョウコちゃん』【普通に筋肉だけで走ってるような不格好なまでの猪突猛進ぶりが本当に愉快】
イイ。イイぞ若者。三重県のロックバンドらしいけど、この田舎者っぽい猪突猛進さがとても良い。音楽というものがどんどん進化していって、ありとあらゆる表現が既に誰かにやられてて、どんな隙間にもスキマ産業的な音楽ジャンルが既に存在してて、その ...