2020年1月マンスリーランキング
1位:サニーデイ・サービス『花火』
ミッドライフ・クライシスといえば、なんとなく横文字の響きがいいが、生物体として更年期、中年期に差し掛かろうとするときはどうにも心身の状態が芳しくなくなるというのは老いに関しての自覚
Spection『ジャンプ!!』【頑張ってその元気を世界中の人たちに伝えておくれ、とは密かに願ったり】
元気ソング。元気ソングというジャンルはあると思うし、もしもなかったなら音楽なんて存在する意味なんてないんじゃないか。人を鼓舞する歌。歌が鼓舞しなければこの世は闇だよ。僕が学生の頃に渡辺美里が「My Revolution」を歌って、ZA ...
Pet Shop Boys『Monkey business』【陰りを含ませるようなメロディアスでポップな彼ららしさ】
今回扱うのは、念願のPet Shop Boysだ。私はもちろん、初期の代表的な曲たちが大好きで思い入れも強い。ただ、前作の「SUPER」も私好みのアルバムだった。ますますポップさへ重きを置いた内容に、感動すら覚えた。そんな前作から3年 ...
LUCKY TAPES『Actor』
【このサウンド的断捨離作業の先にあるものは?】
注目してるけどなかなか新曲をリリースしない彼ら。CDという形では2019年のリリースは無くて、配信でこの曲をリリースしたのみ。いい線行ってるのに解散とかいうバンドも多い中彼らはどうなんだと心配したりなんかして。だからこういう配信1曲の ...
PLUE『イトシイ』【絶妙な「弱気さのリアル」を表現する彼ら】
「弱気なラブソング」がテーマらしい。なるほど、たしかに弱気だ。弱気というとダメダメな何かをイメージしてしまうが、音楽として聴く分にはまったくダメじゃないし、むしろそういう音楽を聴きたいシチュエーションというのは確かにある。もちろん弱気 ...
NONA REEVES『遠い昔のラヴ・アフェア』【ベテランアーチストだからの余裕を感じたりする】
みんな大好きNONA REEVES。え、好きじゃありませんか? 好きでしょう、みんな大好きでしょう。何がそんなに大好きなのかと考えてみれば考えるほどわからなくて、何がそんなに魅力なんだろうか。よくわからない。動画の再生回数もせいぜい1 ...
ザ・ジュアンズ『シャラララン』
【大丈夫、大丈夫って、自分に言い聞かせるんだ】
なんかめっちゃポジティブ。「無敵の気分さ 持ち物はいらないや 行けるとこまで行ってみようよ」って歌詞がステキ。そういう歌詞を作って歌っても、メロディとか歌唱とかのどこかに秘めた躊躇みたいなものが滲んでくることも多くて、いや、ほとんどの ...
RCサクセション『いい事ばかりはありゃしない』
【音楽は漠然とした可能性をリアルに感じさせる表現で、次の時代に備えさせるという役割がある】
この曲が収録されたRCのアルバム『PLEASE』は1980年のリリース。僕自身は1982年あたりでようやく耳にする。その後大学に入り上京し、彼らのライブを観に行くようになった。当時はバブルに向かって一直線の右肩上がり好景気で、NTT株 ...
KAYTRANADA『PUFF LAH』
【今年を代表する作品になる、非常にゴージャスなアルバムだ】
昨年末に届けられた新作アルバムからの曲だ。リリース時期のせいで各メディア選出のベストアルバムには漏れたが、2019年、あるいは今年を代表する作品になるはず。非常にゴージャスなアルバムだ。昨年、コーチェラ配信で見て、そのクールさに一発で ...
PERO『テイクミー!』
【広島のガールズバンドペロペロしてやりたいわズ。じゃないですか!!】
最近はアイドル側からアプローチするガールズバンドとバンド側からアプローチするアイドルとの境界線がよくわからなくなってて、このMVを観た時もそんな印象を持った。しかしアイドルにしては演奏が本格的だなあ、でも大人が仕込んだバンド系アイドル ...