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Fleet Foxes『Fool’s Errand』【雄大で生命力に満ちあふれたフォークロックの完成形】

6年ぶり3枚目となるアルバムがやっと出た。待ってました、と歓喜の声をあげずにはいられない。もうバンドとしては活動しないのだろうか、とやきもきしながらも長らく待ったかいのある、すばらしい出来栄えだ。フォークロックの温かみを感じられるのはもちろん、雄大で生命力に満ちあふれている。ソングライティングからアレンジ、コーラス、演奏まですべてにおいて突き詰めた、そんなすごみを感じさせる。奥行きのある歌声も神々しい。祝祭性やら自然の神秘性やらを帯びつつも、エンターテイメント性は微塵も失われていない。優美さと力強さを兼ね備えた、まさに珠玉の名曲と言えよう。本当に待っててよかった。新作のタイトルは「Crack-Up」、崩壊という意味なのだが、それとは裏腹に、彼らが築いてきた音楽の「完成形」を見せてくれているかのようだ。そして気になるのはこの一点、果たして久々の来日はあるのだろうか。すばらしいライブを再び体験させてほしい!

(2017.7.12) (レビュアー:夜鍋太郎)


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review, 夜鍋太郎

Posted by musipl