クリエイション『ロンリー・ハート』【ドラマはまったく覚えていない。でもこの曲は好きだったんだよなあ】
大好きなんですよ。この曲。何かのドラマのエンディングテーマで、本当に好きだった。そんなに好きなら「何かのドラマのエンディング」ってなんだよと言われそう。なのでググった。『プロハンター』。そうだったそうだった。そんなドラマあったな、なになに、主演は藤竜也と草刈正雄か。まったく覚えていない。柴田恭平も出てたと、まったく覚えていない。でもこの曲は好きだったんだよなあ。でも、エンディングテーマとして好きだったのであって、ヒットしたからテレビに出てきたクリエイションがまったくカッコよくなくてがっかりしたのはよく覚えている。何のドラマかも覚えていないくせにだ。そういうのって時々ありますよね。他にはSHOGUN。松田優作主演のテレビドラマ『探偵物語』の主題歌を歌ってて、それがドラマの雰囲気によく合っててカッコよかった。でもSHOGUNはまったくカッコよくない。異論はもちろんあると思います、というか僕のが全体からすると異論だとも思います。批判は甘んじて受けます。でも、曲はカッコよかった。バンドなんて曲が良ければそれでいいじゃん。そういう時代だったのかもしれませんね。今となっては曲が良いだけじゃなくてルックスも喋りも抜群じゃなきゃダメだし、そうやって切磋琢磨したのに、CDセールスの全体的な落ち込みに伴って優れた能力だらけのバンドたちが売れなくなってしまって。うん、良い時代だったと思います。この曲のドラマエンディング動画もありましたが、それをリンクしたところで僕の言っていることはなかなか伝わらないと思うので、この歌番組出演の際の動画を。えっ? クリエイションなかなかカッコいいじゃないかって? うん、それは多分正しいですよ。僕の方が全体からは異端なんですよ。クリエイション、カッコよかった。SHOGUNもカッコよかった。うん、それでいいんだと思いますよ。僕の言葉なんて記憶から消し去っていただいて、彼らの曲に浸っていただければそれでもうバッチリです。
(2018.3.31) (レビュアー:大島栄二)