2020年3月マンスリーランキング
2020年3月ランクイン動画再生リスト
1位:宮本浩次『ハレルヤ』
宮本浩次、53歳。一昨年の椎名林檎とのデュエット以来ソロ活動ばかりが目立つ。バンドとしてのライブは昨年も行なっているものの、楽曲のリリースはソロばかり。で、今月のアルバムリリースだ。もうバンドではやらないのか。どうなのか。と、思ってた。この曲を聴くまでは……
2位:Absolute area『遠くまで行く君に』
大切な人が去っていく。去っていくのではなくて遠くに行く。だからきっと帰ってくるのだ。そう思いたくともほとんどの場合、遠くに行く人は帰ってこない。共有していた時間や記憶は連続しているから共有なのであって、一旦途切れるともう記憶でしかなくなる……
3位:RIOT JUNCTION『約束』
恐怖は人を狂わせるのか、それとも恐怖は人間の心の底を表に出してしまうのか。それは東日本大震災の時に思ったことだが、昨今の新型コロナウィルス騒動でも同じことを思わされている。つい先日、Twitterで見た投稿。「楽器屋に行った。店を出た瞬間にオバサン2人組に……
4位:Karin.『命の使い方』
死にたいと考えている人の気持ちが本当にわかるのなら、その人はもうとっくに死んでしまっているだろう。そしてそのとっくに死んでしまっている人たちが年間に万単位でいて、残される人たちにはどうしてもその理由がわからなくて……
5位:奥田民生『世界の終わり』
奥田民生が球場ライブで弾き語りをし、そこでミッシェルの世界の終わりを歌う。コメント欄に「おじさんたちにとってはセカオワじゃなくてミッシェルの世界の終わりなんだ」という書込みがあって……
6位:さんかくとバツ『街灯』
良いギターの音を聴いていると、やっぱりロックはギターだよなあと思わずにいられない。ロックもどんどんと良いバンドが出てきて、ちょっとの違いと差別化して目立ちたいという狙いとで、様々なタイプのロックが……
7位:工藤ちゃん『バンドマンの女』
「あの日ふたり見つめ合ったのに、ライブハウスでは他人行儀になるの〜♪」っていう、もぎり物販任されるならまだ身内気分だが、彼女とバレんように一般客でライブに来てって、中野や渋谷あたりのお笑い芸人を目指してバイトやヒモで食いつないでる系男子の彼女やん……
8位:Deep Sea Diving Club『あくまとおどる』
音楽をサウンドやリズムの種類で分類するジャンルという指標は、とても便利なのだけれど、本当にそれを表現の分類として十分なものとしてていいのかという疑問は常にある。長渕剛と山下達郎を同じ音楽表現者として並列に置いていいのか。いや、違うだろう。言葉とその意味と姿勢に重点を置く表現と……
9位:sea’s line『Good Night』
間違いだらけだけど、それも悪くない、悪くない悪くないね。こんなフレーズが繰り返される。優しいメロディだが、この繰り返されるフレーズが与える優しさの方が数百倍のインパクトで聴く者を包む。けっして強い調子で歌うわけでもなく、力を込めてパワフルに演奏するわけでもなく、ただ淡々と……
10位:錯乱前戦『ロッキンロール』
ロックンロールはもはや時代遅れだという。オッサンの音楽だという。本当にそうか? かつては世の中にロックしか無かった時代があって、やがてそんなシンプルな音楽ジャンルじゃないんだよオレたちはという人たちが新しいジャンルの言葉を生み出したり、DTMの機材が進歩するにつれて……
次点:中村一義『愛にしたわ。』
ドラッグストアやスーパー、はたまた、コンビニで始業時間を前に並んでいる人たちが居て、目的はマスクや生活用品で、ゲシュタルト崩壊しつつある大衆心理の襞の中にもぐってみて、自分が買ったのは自動型掃除機の電池だけだった。多く選択肢があるほどに、必要なものは然程はなく、失った航空券や……