<!-- グーグルアナリスティック用のタグ -->

LUA『魔法使いの恋』【時代はもう本当に変わったのだなあ】

軽快なポップミュージック。朝からこんなポップなサウンドが展開されてるのに出会うとそれだけでハッピーな気分になるから不思議だ。それがポップミュージックというものの力なのだろうし、こういう音楽がもっとたくさん出てくれば、それだけで世界はちょっとだけ幸せな方向に向くような気がする。LUAというアーチストのことはほとんど知らないけれど、ほとんど知らないアーチストがこのくらいのクオリティのサウンドを仕上げているのを見ると、時代はもう本当に変わったのだなあと思う(いつの時代と較べてなんだろうか?)。レコーディングスタジオを借り、エンジニアがオープンリールをセットして卓の前で機械を操作し、何度も録り直しをして、刻々と時間が経過する全ての時間にそこそこ高価なスタジオ代が積み重なっていって、1曲を録るのに何万も、プロなら何百万もかけたとか、本当に一体いつの時代だ。しかしながらそういう時代は実際にあった訳で。その後DTMが個人にも可能になった頃だって、パソコンで扱えるトラック数はCPUのパワーも関係してかなり制限があったし。それから較べれば夢のような時代で、やる気とセンスがあれば個人ベースでもかなりの音楽が実現可能。最初に機械(パソコンと楽器)を買うのに少々費用をかけて、あとは自由時間の許す限りエネルギーをかけさえすれば、ほとんど無料で音楽を作ることができる。それまでであれば金銭的な問題で死んでた音楽のセンスや才能が死なずに済むのだからいろいろハッピーな時代になったよなあ。なんてことをこの曲を聴きながら思いました。まあその分CDが売れた時代から売れない時代に突入し、純粋に音楽だけで成功するというビジョンもかなり死に絶えようとしているので、一長一短あるのかもしれませんけどね。ともあれ、今さらスマホからガラケーへ、さらには家の固定電話へと時代を戻すことなど不可能(だし嫌)なように、音楽制作の環境もDTMが無かった時代になど戻ることは無いのだから、才能のある人はどんどん作っちゃえばいいと思うし、可能な限り紹介していきたいなあなんて思ったりしました。

(2019.1.31) (レビュアー:大島栄二)


ARTIST INFOMATION →


review, 大島栄二

Posted by musipl