明石百夏『トイレンナーレ体操』【ちょっと歩いてトイレのドアを開けるまでに、誰もが口ずさむ歌が、日本にはまだない】
SF映画の未来都市で真っ白な居住空間を見ても、宇宙空間に浮かぶメカニカルな巨大戦艦を見ても、この中で人間が過ごすとしたら、食べるものと寝るところと、トイレが必要なんだと、ぼんやり思う。人間の進化や、テクノロジーの進化は、食べて寝て、トイレを、省略する方に進むのか、効率化して付き合ってゆくのか、もしくは、エンタテインメントとして謳歌するっていう選択肢も当然ある。トイレの機能開発でいうと、日本はかなり進んでいるらしいけど、音楽ジャンルとしてはまだまだだよね。「お腹が空いた腹ペコだー♪」のように、ちょっと歩いてトイレのドアを開けるまでに、誰もが口ずさむ歌が、日本にはまだない。
送り出す方の歌は「行ットイレ、行ットイレ♪」の、トイレンナーレ体操を推奨します。
(2019.2.21) (レビュアー:北沢東京)
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