リーメイズム『くじらざめ』
【自分の果たすべき使命を固く信じる者の詩】
偶然通った場所でアジアフェスティバルを見た。フードトラックに衣類雑貨の出店。ステージでは、中国、ベトナム、台湾のダンスやバンド。その中、チベット山岳民族が遠距離通信の手段としてつかう高音歌唱をピアノ弾き語りしていたのがリーメイズムでした。日本の街角で、生でこの歌を聴ける事が奇跡的。アジアの某大国が、ある小国の文化や種族を根絶やしにしようとする現実があるなら、平和な街のイベントで両国の歌が披露される生活を失ってはいけない。歌い手が存在する意義。『くじらざめ』では小さき者が交錯して行く別れを大きな運命に委ね、諦めも良しと自分の道を行く。自分の果たすべき使命を固く信じる者の詩として聞こえました。
(2021.4.23) (レビュアー:北沢東京)
ARTIST INFOMATION →