Hiatus Kaiyote『Get Sun (feat. Arthur Verocai)』
【グルーヴ感はさらに厚みを増し、迫力溢れ、音色もより洗練されている】
精力的に活動しているイメージが強い、Hiatus Kaiyote。しかし、6月発売の新作がまだ3枚目、それも6年ぶりのリリースというのだから驚きだ。来日も多く、メンバーのソロ活動でも継続的にその名に触れていたからかもしれない。ともかく、新作が届けられるのはうれしい限り。そしてこの度、名門Brainfeederとの契約に至った。このレーベルに関しては、レビューで何度か触れたことがあると思うが、まず間違いない、クールなアーティストばかり、と安心してお勧めできる。この移籍によって彼らのスタンスや音楽に変化はないだろうが、ミュージックシーン全体において(もちろん日本においても)彼らの存在は今後ますます大きくなっていくに違いない。アルバム内の楽曲においても、これまでも圧巻だったグルーヴ感はさらに厚みを増し、迫力溢れるものとなっている。より洗練された音色も魅力だ。何より、フロントパーソン「ネイ・パーム」からほとばしるパワーと存在感もまた刺激的!
(2021.7.14) (レビュアー:夜鍋太郎)
ARTIST INFOMATION →