Dry Cleaning『Unsmart Lady』
【今年を代表する「老成」した新人バンド】
ロンドン発ポストパンクバンド、Dry Cleaningのデビューアルバムが4月に発売された。デビューと言っても、メンバー4人はそれぞれに異なる活動歴の持ち主だ。それゆえ音源を聴いても、初々しさ、荒々しさ、初期衝動上等!(唐突にヤンキー ...
アビガシ『ぬるい』
【口を完全に閉じることを拒否したような歌い方がどういうわけだか心地良い】
とても不思議な歌だ。脱力系、というか、口を完全に閉じることを拒否するかのように、常に空気が漏れているような声の出し方。こういう言葉による説明だけをみたら、きっと心地よくない歌が展開していると思われるのではないかと心配するが、実際に聴け ...
Awesome City Club『ダンシングファイター』
【彼らの2面性と、高い音楽性と完成度と】
東京湾に浮かぶ船の上でのポップなパフォーマンス。画面がキレイだなあと改めて思う。これって、カメラが進歩したおかげだと思われる。プロ用の機材なら以前からそうだったのだろうか、それともごく最近のことなんだろうか。スマホの世界ではカメラの性 ...
土岐麻子『Jubilee』
【多少のデジャヴ感を残した新曲としての土岐麻子ワールド】
リリックビデオ。ということで、土岐麻子の歌う姿を見ることはできないのだが、歌声さえ聴ければそれで良し。このリリックビデオはこの春にリリースされたカバーアルバム『HOME TOWN』にあわせたもので、この曲は元はくるりの曲。チオビタドリ ...
THE INCOS『生きろ!』
【奥に秘めている真実のような綺麗さを知りたい】
突き抜けていると思う。この曲はとてもシンプルながらも勢いのあるロックナンバーで、ライブで演ればとても盛り上がることだろう。しかしながら何度も聴いているとボーカルの歌は決してリスナーを煽るような前へ前へ的なものではない。画面にはドアップ ...
bokula.『HOPE』
【聴いてると勢いを感じて高揚してくる、まさにロックの要件そのもの】
勢いがあるロックナンバーというのはとにかく心地いい。バンドそれぞれに想いも考えもあるだろうし、その結果表現されるものというのはさまざまでどれが良いみたいな順列は付け難いのだが、それでもやはり結果の表現にはバンドの何かは現れるはずで、こ ...
Cheap Trick『Boys & Girls & Rock N Roll』
【いつまでも我らのCheap Trickが現役で輝き続けてくれることを願いつつ】
「パワーポップの元祖」、Cheap Trickの最新作! この字面のインパクトだけでもかなりのものだが、なんと、彼らの通算20枚目のアルバムが発売された。このスタジオライブでも彼らの現役ぶりは伝わるはず。疾走感あふれるアレンジは、オリ ...
akagane bridge『藍色の季節』
【全体的にチャーミングなポイントが溢れてるMV】
このMV好き。音楽がとか、バンドがとか、そういうこととは関係なし(評価していないという意味ではありません)に、このMVが好き。どういうことかというと、この浜辺で演奏しているシーンを撮影しようと思い立ってから、実際に浜辺まで楽器を持って ...
(夜と)SAMPO『ノストラダムス』
【彼らが持っている本物性に誰もが気づくだろう】
声が、とても引っかかる。この曲はミディアムテンポの、どちらかというとバラードに入れてもいいくらいで、あまり毒も棘もない感じの曲で、MVでもほとんど動きもなくて、お嬢様的な雰囲気の衣装で静かに歌っている。だからどちらかというとアイドル的 ...
森山直太朗『どこもかしこも駐車場 feat.ハナレグミ』
【この異様な状況下の今を軽やかに乗り切ろうとしている様子が感じられる】
ウケる。タイトルの「どこもかしこも駐車場」というフレーズをただ繰り返すばかり。日本でも歌唱力表現力があると一定の評価があるはずの森山直太朗とハナレグミ永積タカシの2人がこのバラードを情緒たっぷりに歌い上げる。この動画が公開されているの ...