KOWAREMONO『SILENT』
【全部自分で弾いているのだよといわんばかりの、ギタリストの地味なアピールポイント】
ミュージシャンの自宅スタジオと思われる空間で演奏するMV。いや、自宅かどうかわからんけど、そこそこ狭いスペースに片山博文氏と鍵盤の女性がいて、そこにミキサーやなんやらの録音用機材が並んでいる。通常スタジオではミキサーなどの卓があるとこ ...
カミナリグモ『Witchy Girl』
【何年前とかじゃない「昔のいつか」に行ける曲】
とても暖かい気持ちになれる。と同時にどこか懐かしい。こういう音楽聴いたことあるよなあというのはもしかするとミュージシャンに対して褒め言葉にはなっていないかもしれないとビクビクしながらも、やっぱりどこか懐かしい。もちろんどこかで聴いたこ ...
Joe Strummer『I Fought The Law』
【彼が貫き通したパンク的アティチュード】
まさにレジェンド、The Clash。そのフロントマンでありパンクシーンのカリスマ、Joe Strummerの没後20年が近づきつつある。そんなことも関係しているのか、今年3月にはThe Clash以降のキャリアにおける名曲、未公開曲 ...
Dortmund Moon Sliders『Night Walk』
【なんとも絶妙なバランスの良さが際立つ】
ポップ、というのともちょっと違う。かといってロックでもなさそうな、シティポップでもなければ、一体これはなんなんだろうか。とても洗練されていて、聴いていてとても心地いい。聴いて心地よければそれだけでよくて、ジャンルなんてどうでもいいじゃ ...
Sean『LAの道を-Road of LA-』
【この人天才かもしれんとか不覚にも思ってしまったりする】
あやしい外国人の不思議な曲のMV。あやしいけれど、なんかイイ。なんかというか、めっちゃイイ。MVの中で黄緑のジャケットを着てるのがどうやらSeanくんらしい。この曲を含めて数本のMVを公開しているのだけれど、どれにも彼の音楽愛が溢れて ...
フジファブリック『たりないすくない feat.幾田りら』
【いろんな人とコラボして歌ってるフジファ】
フジファブリックのYouTubeではこのところ色々なシンガーとコラボ、というかフィーチャーしたパフォーマンスが多い。それは3月にリリースされた『I Love You』というアルバムにそういうコラボがいくつかあるからなのだが、そのMV動 ...
リーメイズム『くじらざめ』
【自分の果たすべき使命を固く信じる者の詩】
偶然通った場所でアジアフェスティバルを見た。フードトラックに衣類雑貨の出店。ステージでは、中国、ベトナム、台湾のダンスやバンド。その中、チベット山岳民族が遠距離通信の手段としてつかう高音歌唱をピアノ弾き語りしていたのがリーメイズムでし ...
Youmentbay『Take Me』
【そこはかとなく暗いダークサイドなワンダーランドへ】
怖い。怖いってなんだよ。でもこのMVがとっても怖い。キューブリックの映画『シャイニング』に出てくる双子のシーンが、ただ立ってこっちを見てるだけなのに訳もなく怖いような感じの怖さ。訳もなくっていっても、きっと訳はあるはずで、そのあるはず ...
serpentwithfeet『Same Size Shoe』
【やさしくも美しい音がじんわり染み込んでくる】
serpentwithfeetことJosiah Wise。一部で大絶賛された彼のデビューアルバムについて、私は完全に後追いで知った。だが、約3年ぶりに発売された2作目の「DEACON」にはどっぷり浸りまくりだ。R&Bプラスエレ ...
まん腹『はるかな』
【秘した想いを秘したままの感情で表現できるという稀有な歌声】
6年前に個人的最高得点(?)獲得のライブ映像『どうせもう』をレビューして、以来その消息がまったくつかめなくなっていた幻のバンドまん腹。いや、勝手に僕が見失ってただけだけど、今こうして新曲MVを目の当たりにして、過去の活動について探って ...