グソクムズ『夢が覚めたなら』
【この曲は普遍的に(とても懐かしくて)良い曲だ】
なんだろうこの懐かしい感じ。2020年に活動している現役のバンドに向かって懐かしいはないだろって、言われそうだし自分でもそう思うが、懐かしいんだから仕方ない。何十年代っていえばいいんだろうか。70年代? 個人的には松田優作あたりが出て ...
山中さわお『ヒルビリーは かく語りき』
【どうあれば退屈ではない刺激的な自分でいられるのか】
なんというカッコよさなんだろうか。the pillowsのボーカル山中さわおの最新曲。昨年30周年を迎えたバンドなのだから、ベテランと言っても過言じゃない51歳。誰とはいわないが多くの同期バンドマンたちの最近の作品が、おいおい昔の過激 ...
せりかな『優しい手』【変わったように見えて、彼女は実は何も変わっていない】
なんかイイなこの人。と思って聴いていたら、4年前にレビューしていたことに気づいた。どこかの野外ステージでギター1本弾き語りをしていたライブ動画とは動画としての完成度もサウンドもまったく違っていたから、無理もない。あわててその過去レビュ ...
miu『月とお散歩』【孤独感とそれに向かいあいつつも幸福に向かう意識】
情報が限られるアーチストはいる。miuという人がどのような人なのかはよくわからない。Twitterとinstagramのアカウントがあるだけで、そこに人物としての情報はほとんど無い。動画がアップされているので当然のようにYouTube ...
Khruangbin『Pelota』【グールヴ感を漂わせる曲調ながらも、丁寧でうつくしい仕上がり】
延期が決まったフジロックについて話すのも気が重いのだが、これはこれで現実を受け入れるしかない。来年を楽しみにして前向きにいこう。さて、Khuruangbinは昨年のフジロックでも最終日のField of Heavenのトリを飾り、その ...
野崎りこん『空を分かつ feat. tedeo』【違和感とヘビーさに打ちひしがれそうになる心も一旦リセットされ】
美しい曲。淡々とメロディを歌う女性ボーカルとラップを展開する男性ボーカルが交互に重なっていく。メロディの強さなのか、それとも女性ボーカルの強さなのか、はたまた曲全体に占めるそれぞれのパートの担当時間の差なのか、この曲を女性ボーカルの歌 ...
CRYAMY『プラネタリウム』【恐るべきハイテンションロックスター】
よく知らないんだけれど、この歌ってる人の目の見開き方がすごくて釘付けになる。なんだろうこのハイテンション。歌自体はそんなにハイテンションじゃないけれど、この人はハイテンションだ。誰なんだこいつは。HPによるとカワノという人らしい。興味 ...
the peggies『weekend』
【何かを持っている存在が平均的な若者の姿を目指していった結果どこに行きつくのか】
なんだろう垢抜けちゃって。2016年にレビューした 『LOVE TRIP』で見せていた垢抜けなさと、それ故のパワフルさとインパクトがあって、すごいなと思った。それに対してこの曲の垢抜け具合。洗練されているといってもいいのかもしれない。 ...
有坂愛海『クソリプライヤー』【本気なら会いにいけばいいんじゃない?】
「行けたら行く」からの「行けなくなった」が裏表なく自然に言える社会になるためには、と誘う側も考える。来るか来ないかの即断を促す。行けない場合の理由を問わず、貢献度換算しない。結果来なかった人を誘わない。そうも出来ないから難しいのだろう ...
NEMURI『99℃のセンセーション』【自分たちがその時その時に作りたい音楽を純粋に】
さらりと聴けば聴き流すこともできる曲。特別に「私たちの音楽を聴きなさい」みたいな圧力を持たずに淡々と流れる。しかしよくよく聴けば細かな工夫が詰め込まれてて興味深い。「私たちの音楽を聴きなさい」な曲は、その時点でけっこうウザいし、圧力に ...