めぞんド山口『帰り道』
【昭和歌謡なんて肩書きは、消え去ってしまった方がいいような気がします】
めっちゃ好き。こういう音楽を何と呼べば良いのだろうか。ノスタルジーの固まりみたいな歌で、南沙織が歌ってた中に近いテイストのフレーズがあったような気がするけれど、だからといってこれを昭和歌謡という言葉で表現してしまったら台無しだ。そう考 ...
Georgia『Never Let You Go』【寒い冬の日でも、部屋の中で熱く踊りまくれるはず】
序盤から疾走しまくる、このぶりぶりとしたテクノビートがたまらない。ロンドン出身のGeorgiaの曲があまりに刺激的すぎるため、私はぶっ飛んでいる。新年早々、死語を使わせてもらうが、ノリノリである。とにかく、めちゃくちゃアゲアゲ(これも ...
61room『Cheap Romance』【ボーカル2人によるコントラストが明確で心地良い曲】
切ないフレーズが積み重なって進行していくナンバー。全編英語のようにも聴こえるがかなりの部分は日本語。日本語をさも英語であるかのように歌う第一人者といえば桑田佳祐ということでいいんだろうか。佐野元春だってけっこう英語っぽく日本語を歌える ...
MONO NO AWARE『言葉がなかったら』
【それでも話すということには希望があると思う】
人は人とわかりあいたくて言葉を交わす。こんにちは。お元気ですか。差し障りのない会話ならどうってことはないが、それでは深いところまでわかりあうことはできない。だからもっと深い話をしようとするけれど、そもそも別々の人格同士が話をするのだか ...
2019年年間ランキング
昨年から断捨離という言葉は得意ではないが、身辺整理をしていて、同時にあの段ボールの中の書籍群も読み返したことなかったな、とか、データ化できるものはすべてそうして、コンパクトなサイズのハードディスクに収まっ
前野健太『虫のようなオッサン』【歌と演技とどちらがより効果的に表現できるのかという問い】
前野健太、2019年は大河ドラマ出演など精力的な俳優活動が目立った年だった。1曲配信の新曲は出たもののアルバムリリースは無く、ファンとしては少々寂しい1年だったように思う。音楽を真剣にやったところで、万の単位でCDが売れる時代は過去の ...
kukatachii『Dance Till The Morning』【サウンドを言葉で説明したところでそれがどのようにスタイリッシュなのかは聴いてみなければわからない】
5年以上を経て、kukatachiを再び。スタイリッシュな音楽は健在。5年前には曲調が全体的にウェットな仕上がりと書いたが、今作はもっとソリッドに、全体的にソリッドになっているように感じる。言い換えるなら隙のないサウンドに仕上がってい ...
2019年12月マンスリーランキング
1位:クリープハイプ『バンド 二〇一九』
クリープハイプも10周年か。新人でしかなかったバンドに10周年とかいわれると自分がどんどん押し出されていく感じがしてちょっと切ない。が、それは10周年を迎えたバンド自身もかつ
FUKUSHIGE MARI『沈丁花、低く』【せめて音楽を生み出す人たちの音楽に耳が傾けられるきっかけを生み出していくことができれば】
冒頭の独特のリズムを作るちょっとしたサウンドと、MVで蛇口から水滴がたれる映像とのシンクロが心地良い。そんなのは音の本筋とも言葉の本筋とも関係のない要素でしかないけれど、意外とそういった脇役というかサブキャラというか、もしかしたらそれ ...
Tyler, The Creator『EARFQUAKE』【儚げなトラックと複雑なコード展開によって、切なさが極まってくる、癖になってしまう】
今年一発目ということで、 2019年の個人的ベストを紹介したい。全米のチャートトップを獲得したアルバム「IGOR」のみならず、曲単位でもこれがベスト1だ。このEARFQUAKEというタイトル、アースクェイクのことを指しており、恋愛につ ...